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登場人物

レティシア(24)興業劇団「サブリナ」の愛されパフォーマー。観客を楽しませることがと    ても楽しく、性格は明るい。舞台上ではロゼッタ・レオーネ。
ヨランダ(30)興業劇団「サブリナ」の創設メンバーであり、稀代の天才と言われた女優。演劇に関して右を出るのはいないし、それに甘んじることなく練習を欠かさない。舞台上ではフローレンス
レーガン(32)興業劇団「サブリナ」の団長であり、創設メンバーの一人。元々パフォーマーとして活躍をしていた。今は舞台回し・裏方勤務。
アレック(20)興業劇団「サブリナ」の新人。ヨランダが力を入れて演技指導する役者。台本の読み込みが早い。舞台上ではベランカ


あらすじ

興行(こうぎょう)劇団(げきだん)「サブリナ」の幕間(まくあい)での一コマ。舞台にはレティシアが立ち、楽しそうに公演を行っている。そこでは来シーズンのお知らせや、パフォーマンスが繰り広げられているのであった。
 その夜、団長が彼女の部屋を訪れ、主役の話や、次期団長の話を持ち掛けてくる。楽しい話と責任のある話を聞いたレティシアだったが、どちらもやることにした。まずは主役の舞台をやりきることにした彼女は、新作の台本に目を通す。
 そこから、3か月たった新シーズンの初日。とあるアクシデントに見舞われた舞台の上でヨランダはいた。団長から面倒を見てくれと言われたアレックは、とても落ち込んでいるヨランダに対して話を振っていく。
 やがてそれは創立の話など、「原点」に立ち返る話であった。新しく所属する劇団でも、役者の原点に立つと誓ったとき、団長たちが帰ってきた。
 さぁ、迎えに行こう。



○ 興業劇団「サブリナ」の夜の公演・幕間(まくあい)
    劇場は満席、現在は公演の幕間上演
    舞台は暗転しており、客席では飲食を楽しむお客達
     小さく、音叉の音がする。

レティシア「…うし」

    小さく気合いを入れる。
    舞台にはレーガンがあがり、スポットライトが当たる。
    団長が幕間の説明を始める

レーガン「お待たせしました。ここから幕間のお時間、皆様とご一緒させていただく演者は…「ロゼッタ・レオーネ」でございます」

    団長は上手の端へ
    その間に、レティシアは舞台中央へ

レーガン「今シーズンでは舞台を回す道化師役、そしてこの舞台の幕間を一人で勤め上げました、本劇団の注目株で、生粋のパフォーマーです」

    レティシアが、聞こえるか聞こえない位の小さな声で笑う
    それが聞こえると、団長はハケて舞台袖へ回る

レティシア「フフッ」

    直後に、舞台の全灯がつく

レティシア「Howdy(ハウディー)〜!?」

    舞台の上には堂々とした姿のレティシアが立っている

レティシア「こんばんは! 今日は来てくれてありがとう。…あ、真ん中の席のお兄さん、今日も来てくれたんだ〜! 覚えてるよ〜! 稀代の天才、フローレンス姉さんに会いに来たんでしょ〜? この後、活躍するから見てて!」

    話している間に、舞台の前面へ出てくる。

レティシア「…おっと、そこのテーブル席のイカしたお姉さんが食べてるのは…この劇場名物のハンバーガー! でしょ? とっても美味しいんだよねぇ…肉汁がジュワ…っと、パンはふわっふわ…ワタクシもお腹空いて来ちゃった。後でワタクシも食べよっかなぁ」

    手前の下手側席の女性がギフトを手に取る
    それをレティシアが制止する

レティシア「おっと、手前のお姉さん、ギフトはまだまだ! もう少し待って!」

    一礼し、舞台は続く
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