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月の降る街

月の降る街

【登場人物】
・ユキ…女子。

・レイン…男子。

・サニー…女子。声と動きが大きい。

・クラ…台本上男子(女子でも可)。

・ウィン…男子。

【あらすじ】
「次の満月の夜、月が降ってこの街は破壊される」そんな街の終わりまでの物語。あるものは「踊ること」によって破壊は防がれるという。あるものは「歌うこと」によって破壊は防がれるという。あるものは「解決策はない」と残りの猶予を楽しむことを提案する。あるものは___

【その他】
・曲は一曲1.5-3分予定(曲は一部未定)

【本編】

幕が開く

雨の音
真ん中にユキ体育座り、サス
騒がしい街の音

しばらくしてレイン、傘を持って出てくる
レイン、ユキに気づき傘を差し出す
明転

レ「こんなところで、何してるの？」
ユ「何って」
レ「見た感じ、悲しそうな顔しているね。なにかあった？」
ユ「悲しそうって……なにかあるかどうかなんて、貴方はこんな状況でそうじゃないの？」
レ「僕は、元気だよ。雨だし」
ユ「雨ならなおさらよ」
レ「えーこんなに降ってるのに？」
ユ「こんなに降ってるから」
レ「……月じゃなくてよかったね」
ユ「皮肉？」
レ「なーんてね！ジョーダン、ジョーダン」
ユ「笑えない」
レ「笑えば良いのに」
ユ「この状況で？」
レ「今日は雨だよ。楽しいよ」
ユ「余計に憂鬱」
レ「そんなこと言わないでよ」
ユ「はあ」

しばらく沈黙

レ「止める方法知りたい？」
ユ「…知ってるの？」
レ「あくまで噂なんだけどね」
ユ「うん」
レ「満月になる前日に月明かりの下で踊ると良いんだ」
ユ「踊る？」
レ「そう、こうやって」

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