ため息
ハンスミ シュイダ←こういう位置でいる そして明転
客席
ハンスミ: さてさて今日はどんな人に会えるかな?
シュイダ: ハンスミ、自己紹介がまだよ。
ハンスミ: あぁ、これはこれは、失礼しました。
観客の皆様、俺達はため息の妖精のハンスミ。
シュイダ: 私はシュイダです。皆様どうぞよろしく。
シュイダ: ため息の妖精って言っても何をするのか
分からないと思うので説明します。
ハンスミ: 俺達妖精はため息をした人の元へ現れて、
その人のお悩みを解決しちゃう妖精だよ〜
シュイダ: そうだね、ハンスミ説明ありがとう。
ハンスミ: どういたしまして!
…ところで今日はまだため息が聞こえないな。
希星&綺景声だけ
2人: はぁ…
ハンスミ: おぉっと!ため息が聞こえてきたぞ!
シュイダ: 私達の出番ね。…あら、あの2人親子だわ。
うーん、私はあっちのお母さんの方に行くわ。
ハンスミ: 俺はあの娘さんの方ね。了解!
いっちょやりますか〜!
ハンスミ下手(右)、シュイダ上手(左)にはける。暗転
希星、ハンスミの反対側にいる。明転
希星: はぁ…
ハンスミ: やぁやぁ、君、ため息なんてついて…
一体、どうしたんだい?
ハンスミ、はいる
希星: えっ?だ、誰?
ハンスミ: 俺は妖精のハンスミ。君の悩みを解決しに来たんだ
希星: 妖精…? そんなくだらない冗談はよしてよ。
ハンスミ: 冗談なんかじゃないさ。俺は本当に妖精だ。
希星: そんなこと言われても、信じられないよ。
ハンスミ: …だったら、俺はどうやって部屋に来れたと思う?
希星: 確かに…!! …えっ?それって、…不審者じゃ?
ハンスミ: なんでそうなるんだよ!
こんな明るい不審者いてたまるかよ!
俺は君の悩みを解決したいだけなんだ。
希星: なんか面白そうだし、貴方のこと信じてみる。
ハンスミ: 良かった… …それで、悩みがあるんだろ?
だってあんた、今表情がすげぇ暗いもん。
希星: …私、そんなに分かりやすいかな?
ハンスミ: そういうことじゃねぇ。俺は妖精だから分かるの。
希星: そっか…
ハンスミ: なぁ、あんた名前は?
希星: あぁ、私は希星。
お母さんがみんなの希望の星になるようにって
素敵な名前を、つけてくれたんだ…
ハンスミ: …その様子だと、悩みの原因はお母さんなんだな?
希星: なんで分かったの?
ハンスミ: その表情だよ。…そんなことはどうでもよくて、
その悩み、全部俺に吐き出しちゃえよ。
希星: うん、あのね…
最近お母さんがため息ばっかりついてるの。
…正直、原因は大体分かってる。
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