魔法のランプ
千夜一夜物語
登場人物
青年
魔人
姫
スルタン
神官
カシム
サンドラ
ヘラ
魔人の使い(複数)
兵士(複数)
第1幕
舞台上にランプが置いてある
魔人 御集りの皆さん、初めまして、私、ランプの魔人でございます。私がどこにいると思います? ここです、ここ。皆さんの目の前のこのランプの中に、300年もの間、閉じ込められているんです。ああ、この砂漠の街の幸運な誰かに、見つけ出して貰えたらいいのですが。おや?
青年、様子をうかがいながら登場
青年 これが魔法のランプなのだろうか?よーし。魔人よ、いでよ!あれ?うーん、魔人よ~出てこい!それ!ああ、なんてことだ。盗賊だった父さん残したこのメッセージは、ただの嘘だったんだ。こんな汚いランプ、手に入れて、どうしろって言うんだ
ランプを擦ると、雷が鳴り、照明が点滅する
青年 な、何だ?
照明がつくと魔人が現れる
魔人 よくぞ見つけてくださいました。私こそがランプの魔人、ネイフィです
青年 魔人?ということは、父さんの残したメッセージは、本当だったんだ!
魔人 どんな願いでも、三つまでなら叶えて差し上げましょう
青年 魔人さん、僕はナイル。見ての通り、汚い貧乏人だ
魔人 ええ、そりゃーもう!…ごほん。おや、そうだったのですか。全く分かりませんでした
青年 だから、僕を君の力で、王子様に変えてくれ!
魔人 お安い御用!
第2幕 姫の部屋
スルタン パトラ姫、なぜまた結婚相手を拒むのだい?これで7人目だよ
1/5
面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種
Windows
Macintosh
E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。