カタノ探偵の事件簿
『登場人物』
【第1話】
探偵(カタノ) 形野 堅之助(かたの かたのすけ)
助手(カタニシ) 片西 手助(かたにし たすけ)
村長(カタヤマ) 片山 長村 (かたやま おさむ)
��˨�若�帥��
女将(カタ) 加田 将子 (かた まさこ)
【第2話】
片岡(カタオカ) 片岡 恵比奈(かたおか えびな)
片桐(カタギリ) 片桐 命(かたぎり みこと)
【第 1 話】
(片瀬の断末魔)
SE 刃物が刺さる音
SE ��吾�潟�違��
(声)「名探偵・形野探偵の事件簿。第 1 話『旅館の悲劇!犯人は女将』。」
村長、カーター、女将がいる。
カーター「あの人達はまだ来ないんですか?まったくもう、人を呼んでおいて」
女将 「どういうことでしょう。どうしてこの 3 人が?」
村長 「...ああああああああ!...もうダメだ...お終いだ ...!」
女将 「落ち着いてください村長!」
村長 「これが落ち着いてられるか!平和なことだけがこの村の取り柄だったのに...」
女将「そんな事を言っている場合じゃないですって。ほら来ましたよ!」
探偵と助手が歩いてくる。
探偵 「皆さん。この度はお集まりいただきありがとうございます。私立探偵の形野です」
助手 「助手の片西です。」
村長 「探偵だぁ?何でこんな奴らがワシの村にいるんだ」
探偵 「休暇でたまたま立ち寄りましてね。」
村長 「何でもいいが大ごとにはするんじゃないぞ」
探偵 「ええ。さて、皆さんに集まって貰ったのは他でもありません。 どうやらこの中に、 殺人犯が居るようです!」
三人 「(驚愕)」
探偵 「助手くん。事件の概要を」
助手 「はい、被害者はこの旅館の菊の間に宿泊していた磁石人間の片瀬さん 30 歳独身。 凶器は旅館の台所から持ち出された包丁です」
村長 「磁石人間?」
カーター「それで、なんでこの 3 人なんですか?」
助手 「現場にはダイイングメッセージが残されていました。書かれていたのは...カタカナの、カタ」
探偵 「従業員では女将の加田さん。旅館の視察来ていた村長の片山さん。そして宿泊客ではアメリカ人のカーターさん。名前がカタで始まり、片瀬さんを殺害できたのはこの 3 名 です。」
カーター 「ンなこと言ったって、アナタもカタノじゃ無いですか。アリバイはあるんです か?」
探偵 「私は現在両腕とあばら骨を粉砕骨折しています。物を持つことすら困難だ。私が犯人では有り得ない(ペンを取り出してみせる)」
村長「普通に動かせてるじゃん。」
カーター 「はー。そういうことですか。それと、探偵サン。僕はカーターです。カタでは 無いのですけど」
探偵 「片瀬さんは幼い頃蛇に襲われたトラウマから、それ以来伸ばし棒を書くことができ なかったそうです。ですから片瀬さんはカーターと書こうとして、カタと書いてしまった可 能性がある」
カーター 「ナルホド、それなら納得です」
村長「待て。そこの助手も片西とかいったろ。お前はどうだ?」
助手「僕は形野先生と部屋でアンパンマンになりきっていました。先生が粉砕骨折したのも その時です」
カーター「探偵サンがばいきんまん役だった、という訳ですね」
探偵「ご明察」
女将「謎が一つ解けましたね」
探偵 「では皆さん。犯行が起きた時刻、何をしていたか教えて頂けますか?」
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