それってただのエゴだよね?
それってただのエゴだよね?

【登場人物】
・水野(スイ)…演劇部部長。女子
・綾瀬 (はるか)…演劇部副部長。女子
・世良(やっこ)…演劇部員。男子

【あらすじ】
舞台はとある演劇部。全国を目標としている水野に対し、消極的かつ大会にも賞にも無関心な世良。世良が思う演劇に対して水野は反発してしまう。終わりがないブーメランな劇。

【その他】
・名前や性別は変えても構いません
・〇〇の部分はなんでもいいです

【本編】

舞台:部室
水野、板付き
綾瀬、来る

綾「おはようございます」
水「おはよう、はるか」
綾「まだスイだけ?」
水「うん、今日一年は放課後集まりがあるみたいで」
綾「そっか、でもやっこくんは来るでしょ?」
水「まあね、昨日は来なかったけど」
綾「そういうとこあるよねやっこくんは」
水「うん」
綾「にしても大会終わっちゃったね」
水「うん」
綾「今回も優良賞か」
水「まあ、参加賞みたいなものでしょ」
綾「でも、スタッフワーク賞ももらったじゃん」
水「それは人数が少ないからであって…」
綾「まあ、そうか」
水「あーあ、せめて県大会は行きたかったな」
綾「うちは人数少ないし、進学校だから仕方がないんじゃない?」
水「そんなの理由にならない!確かに人数も設備も違うけど、休み返上して練習すれば…」
綾「練習したとてって思うけど」
水「はるかは悔しくないの?」
綾「うーん、私は普通に行けると思ってないしどっちかっていうと見るの楽しみにしてるところあるしな」
水「そっか」
綾「ほら、うちの地区ってただでさえレベル高いじゃん。なのに県大会行ける高校が3校しかないのが問題なんだよ!しかも2校は決まってるもんだし…?」
水「あーあそこね。そりゃ全てのクオリティが違いすぎるもん」
綾「だから、そんなに悲しいとか悔しいとかはないかな。県大会行けなくても仕方ないって感じ」
水「私は、行きたかったけどね」
綾「そっか」
水「今回は私が書いた脚本だったし、結構いい感じにできてたと思ったのに」
綾「うーん、やっぱりテーマが難しかったじゃない?いじめについて取り上げてたし」
水「でも、いかにも高校演劇って感じのテーマじゃない?」
綾「そうだけど…」
水「それに審査員の人にも良いって褒められてたし!」
綾「まあね…」

世良、来る

綾「あっやっこくんおはよう!」
世「…あっおはよう」
水「遅いよ。もう部活始まってる時間なんだけど!?遅れるなら連絡してよ!」
世「あー悪いな。てか、連絡ってどうやって?校内スマホ使用禁止じゃん」
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