第三章 冬 幸せのゆびきりげんまん
(「恋愛戯曲 短編集 春夏秋冬」より)
海月 作
恋愛戯曲 短編集 第三章(冬)
幸せのゆびきりげんまん
【 キャスト 】
みき(女性)
りく(男性)
お隣さん
■ 記憶 ■
窓の外からクリスマスの曲が流れている。
舞台に走りこんでくる女性。
照明が女性を照らす。
みき なんであんたはいつもそうなの?信じられない!自分だけ大人な感じしちゃってさ!そういうところが大っ嫌い!…謝らないでよ…。…もういい…知らない!
みき、はける。
曲がゆっくりと消え、照明が落ちる。
■ 日常 ■
結婚式の前。吉日?
花束を抱え、疲れた様子で部屋に戻るみき。
りく、部屋で本を読んでいる。。
みき ただ…いま?
りく おかえり。
みき ……ふふふふ。
りく どうした?
みき あー疲れた!
りく お疲れ様。
みき やっと辞めたぜ!
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