生まれ変わってでもあいたい、とか
生まれ変わってでもあいたい、とか
ハナ
ハル
舞台中央。一筋の光が差し込む場所。
はらりはらり、と、止むことなく花が降り注いでいる。
そこへ、暗がりからハナがやってくる。
ハナ ハル
ハナが呼びかけると、積もっていた花の中からハルが現れる。
ハル やあ、元気?
屈託のない笑顔。
ハナ ハルは元気そうだね
ハル うん。元気だよ。君は?
ハナ どうかな。わかんないな
ハル そうか。そうなんだね
またひとつ、ハルの頭上に花が降ってくる。
ハナ きれいだね
ハル そうでしょ。おひとついかが?
ハルがハナに花をひとつ差し出す。
ハナ いや、それはハルの花でしょ
ハル そうだね。これはハルの花だ。君の花はどこ?
ハナ ないよ。ひとつも
ハル おかしいや。ハルはいつも君のことを思っているのに
また、ハルの頭上に花が降る。
ハル そうすれば花は降るのに
不思議そうに、ハナを見つめるハル。
ハナ ハル、今日はハルに伝えたいことがあるんだ
ハル なに?
ハナ さよならを、ハルに伝えにきた
ハル さよなら?
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