アポカリプス女子会
アポカリプス女子会
小林すみれ 大学三年生。
大森 たえ すみれの友人。いつも元気な大学三年生。
ゾンビ 死して生きる屍。
ゆうくん すみれの彼氏。
明転。
舞台上に二人の女が体育座りをしている。
小林 私たちどうなっちゃうんだろうね?
大森 ね・・・
小林 まさかゾンビが街に現れるなんてね
大森 ね・・・
小林 誰かゾンビになってない人は居ないのかな?
大森 ね・・・
小林 ね・・・
大森 ね・・・
沈黙。
小林 ねぇ!たえちゃん!なに!さっきから!「ね・・・」しか言わないじゃん!!
大森 ね・・・
小林 たえちゃん!!
大森 ・・・の
小林 そう言う問題じゃない!!
大森 ・・・
小林 もう、たえちゃん、どうしたの?あ、昨日、欲張ってたえちゃんの分の乾パンも沢山食べたから?それとも、私がたえちゃんの夕飯の乾パンの角砂糖全部食べたせい?
大森 ・・・
小林 それとも、たえちゃんの彼氏のゆうくんにアタックしてたのがバレたの!?
大森 え!?
小林 あ。えっと。ごめん・・・。
沈黙。
小林 たえちゃん・・・
大森 ねぇ、すみれ。私たちって友達だよね?
小林 決まってるじゃない!私たちはズッ友だよ!
大森 そんな胡散臭いセリフを言えるのはすみれだけだよ・・・でも、ありがとう
小林 だって本当のことだもん!
大森 ・・・あのね、すみれ
右腕の傷を見せる大森。
大森 さっき噛まれちゃったの
すみれ。大森と距離をとり、隠していた銃を向ける。
大森 ・・・え?
小林 え?
大森 すみれ?
小林 うん
大森 さっき友達って・・・
小林 うん
大森 それって、銃だよね?
小林 うん
大森 撃つの?私は人間だよ?
小林 ・・・
大森 私は人間だよ?
小林 ・・・
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