魔王軍四天王z〇〇m会議
「魔王軍四天王z〇〇m会議」
グラウン・・・脳筋格闘系最弱四天王
リキッド・・・マッドサイエンティスト
ウィンディ・・年齢不詳高慢ちき魔術師
レイ・・・・・実は勇者の兄の暗黒騎士
魔王・・・・・全てをぶっ壊す天才
レイ「定刻となった……ただいまより会議を始める。まずはそれぞれ、近況報告を」
ウィンディ「はぁーい、じゃあアタシからね。前々から解読してた古代魔法だけど、ようやく使えるようになってきたわ。近いうちに実践投入できそうって感じ」
グラウン「ふむ、確か嵐を起こす魔術とやらだったか」
ウィ「そうそう。今までチマチマ雨風出してたのが、一気に災害起こせるようになったってワケ。これで村も滅ぼしやすくなるわよ」
リキッド「ふふふ……流石は『絶望の魔術師』、ウィンディさんですね。とはいっても、魔術を使わない我々には関係のない話でしたが」
ウィ「あら、貴方に報告してるんじゃなくて、会議を通して魔王様にお伝えしてるのよ? 今度MPのない無能でもできるお遊び教えてあげましょうか?」
レイ「ウィンディ、報告は以上か」
ウィ「ええ。もうレイったら真面目なんだから」
リキ「では次は私の番ですね! 聞いてください皆さん、とうとうアレが完成致しました!」
レイ「『アレ』とは?」
リキ「改造魔物兵器ですよ! 複数の個体を掛け合わせたキメラ……その第一号が先日とうとう研究段階を終えたのです!」
グラ「おおついに! そいつはどうなんだ、強いのか!」
リキ「えぇ勿論! 今までのどの魔物よりも屈強で凶悪ですよ」
レイ「魔物の研究には魔王様も大変興味を示されていた。これからも研究に精を出すようにとの言伝だ」
リキ「有難き幸せ……とお伝えください」
レイ「では次は私から――」
グラ「おうおうおう、型ッ苦しいのはその辺にしてよぉ、そろそろ飲まねえか?」
ウィ「もーぅいい感じに進んでたのにぃ」
リキ「貴方はそうでもありませんでしたよ」
グラ「早くしねぇと入れた酒がぬるくなっちまうよ」
リキ「準備早くないですか?」
ウィ「じゃあアタシもお酒とってこよーっと」
レイ「ったく……一応会議もちゃんと行う予定だったんだが」
ウィ「いーじゃないいーじゃない! 酔っても会議はできるわよ!」
グラ「おめぇがそれを言うかウィンディ……いつも真っ先にべろんべろんになるじゃねぇか」
ウィ「あんなの酔ってるフリよフリ! 頭は冴えてるんだから!」
リキ「私はノンアルコールで失礼します。生憎この後実験が控えておりまして」
ウィ「あらぁいいじゃない、お子様のリキッドくんにはぴったりね」
リキ「そういうウィンディさんは大変お年を召されていますが何を飲まれるんでしょうか白湯とかですか?」
ウィ「ウイスキーですけど何か?」
リキ「はぁー若作りも大変なんですねぇ」
レイ「その辺にしとけ」
グラ「そうだそうだ、とっとと乾杯しようぜェ」
リキ「音頭はどなたが?」
ウィ「そりゃあレイでしょ」
レイ「俺か?」
ウィ「魔王様一番の側近だもの」
グラ「よっしゃ! バシッと頼むぞ」
レイ「……えーでは、魔王軍四天王が一人、暗黒騎士レイがこの場を借りて――」
ウィ「かんぱぁ~い!」
グラ・リキ「乾杯―!」
レイ「おい! まだ俺が話してただろ!」
ウィ「だって長くなりそうだったから」
グラ「ぷはぁー! うめぇ!」
レイ「はぁ……では会議の続きだが……」
グラ「ちょ、マジでやんのかよ!」
レイ「まだ議題が残っているものでな」
ウィ「どーせあれでしょ、『勇者様ご一行』!」
リキ「あぁ例の」
ウィ「あんな雑魚の集まり、気にする必要ある?」
リキ「そう馬鹿にもできませんよ。現に、街に解き放っていた私の魔物も数匹やられています」
ウィ「それこそ雑魚じゃない」
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