Dream Jamper
.Dream Jumper
Dream Jumper


.登場人物
登場人物:

 ミラ  おっとり。
 ハレ  しっかり。
 メリー 明るい。
 マル  幼い。
 アオイ クール。   
.stage 1迷い
ステージ1 迷い

そこは、学校の講堂の舞台の上。
舞台には、マイクが5本。スタンドに立っている。

そして演題が1つ。
パイプ椅子も横に5つ並んでいる。

明日は卒業式。
その準備が、舞台の上に設置してあるのだ。
そこに、制服姿のミラがやってくる。
ミラは明日、この中学校を卒業する。

ふと、うろうろとマイクを眺めながら、舞台をうろうろしている。
ふと、マイクの一つの前で立ち止まる。

ミラ「マイク、入ってないのかな・・・。あ、あー。」

マイク、突然入る。

ミラ「あー!?え、マイクが入った!(マイクを確かめる)あ、あー?え、どうしてだろ。卒業式は明日。今日は最後のお休みの日。誰もいない講堂。ここには卒業を懐かしむ私一人。もちろん、マイクのスイッチはオフのはずで・・・幽霊?」

そこに、ハレがこっそり後ろからやってきて、マイクにしゃべりかける。

ハレ「ひゅー、どろどろどろ。悪い子はいねかー!」
ミラ「うわわ!良い子にします!良い子にします!・・・って、それは幽霊じゃなくて秋田名物なまはげ。」
ハレ「あはは。しまった。」
ミラ「もー、ハレったら・・・え、もしかして幽霊?」
ハレ「いやいや、本物だから。」
ミラ「え、どうしたの、ハレ。今日お休みだよ?卒業式の日間違えた?」
ハレ「その言葉、そのままミラに返すけど。」
ミラ「確かに。」
ハレ「何してるの?」
ミラ「いや、明日いよいよ卒業するんだと思うと、舞台がちょっと懐かしくって。」
ハレ「そうだね。まあ、演劇部で一杯使ったものね。」
ミラ「マイクもさ、懐かしくて。歌ったり、踊ったり。」
ハレ「ここのマイクもお世話になったよね。」
ミラ「そうだね。」
ハレ「明日は違う使い方だけど。」
ミラ「それも、最後。はーあ。最後かあ。」
ハレ「ミラは、高校でもしないの?演劇。」
ミラ「どうしようかな。悩み中。どうせなら、仕事とか、将来とか、そういうのも考えなきゃって思って。」
ハレ「演劇は、マイクでしゃべる仕事に向いてるんじゃない?それこそ、先生とか?」
ミラ「(校長っぽく)これより、朝の朝礼を始める。今日は気合を入れて、3時間オンステージ、たっぷり小話を・・・。」
ハレ「みんな倒れるよ。」
ミラ「そう?(シェイクスピア風に)宿題をやるべきか、やらないべきか、それが問題だ。」
ハレ「それはやろうよ。」
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