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透明少女

「透明少女」作：西川龍生　　潤色：籔博晶

（男１と男２、男３と女１は元同級生。
男１・２・３は話している。
女１は端っこのほうで座っている。）

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男１：「いやぁ、お前ら久しぶりだよな、こうして会うのも。」
男３：「本当にね。」
男２：「なかなか時間なかったからね。」
男１：「てか最近どーなのよ」
男２：「なにが？」
男１：「これのことだよ。これ！（小指を立てる。）」
男３：「あ～」
男２：「いやぁ・・・全然・・」
男１：「そーなのか。男３は？」
男３：「あ、俺？俺は全然だなぁ・・・」
男１：「そうか・・・」
男３：「そうゆうお前は？」
男１：「いや、俺も全然・・・」
男２：「・・・悲しいなぁ・・・」
男１：「いきなりどうした？」
男２：「いや、みんな独り身でかわいそうだなと思ってさ」
男１：「いやお前もだろ」
男２：「そうだなぁ・・・悲しいなぁ・・・」
男１：「まぁ、いいや。」
男２：「ってことは・・・まさかみんな童貞？」
男１：「ちょ・・お前いきなりなんだよ。」
男２：「やーい、ＤＴ、ＤＴ！」
男１：「・・・ちょっと待て！！俺は違うぞ・・・！」
男２：「え？・・・まじで？」
男１：「マジで」
男２：「え？？？（男１に詰め寄り。）ちょっとお前ふざけんなよ。」
男１：「ふふーん」
男２：「ま、まじかよ・・・（落ち込む。）」
男１：「・・・ご、ごめんって冗談だよ、じょうだん」
男２：「本当か・・・？」
男１：「本当、本当！てかそんな奴いたらまじで許せねぇわ。」
男２：「だよな」
男１：「(男３に)お前もそう思うよな？」
男３：「・・・え？」
男１：「・・・え、なにその反応」
男２：「お前まさか」
男３：「え？あ、いや違うよ、そういうことじゃなくて・・・」
男１：「マジかよ！」
男２：「許せねえ！」
男３：「いやだから違うって」
男１：「じゃあ何だったんだよさっきの間は」
男３：「それは、いつもだったらこういう話してたら絶対あいつに強制終了されてたよなって思って」
男１：「あぁ。」
男２：「確かに」
男３：「女１、どうしただろうね・・・」
女１：「私ならいるよ。」
男１：「・・・もーいいじゃんそんなの」
男３：「いや、よくないよ。あいつがいないとだめでしょ。」
女１：「私ならいるって！」
男１：「いいんだよ！もう！」
男２：「いやダメだろ。」
男１：「お前まで・・・」

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