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フェアリーシンドローム

フェアリーシンドローム

娘（主人公）：新玖茜（シンクアカネ）ガルーダ担当　25歳

父：新玖振矛（シンクフロム）フェアリー担当。40代半ば

母：新玖真智（シンクマチ）マーメイド担当。40代前半

妖精：安部龍(アベリュウ)男、堅物、スーツ着用。タウロス担当

優：新玖優（シンクユウ）フェニックス担当、真智の妹。30代後半。

ナレーション（アカネ）
　それは突然だった。時は現代。世界を未知の奇病が襲い、瞬く間に蔓延した。
　今のところ、一度発症すれば二度と元には戻れない。
　また空気感染する事も同時に判明。濃厚接種者になると妖精反応は避けられず、発症も免れない。
　突然の猛威。神からの悪戯、理不尽。
　伝承と皮肉を併せ込めて、人々はこの症状を「フェアリーシンドローム」と名付けた…

TV「本日、国内の新規妖精者数は584人となりました。
　　国内での初めての発症者の確認から3週間です。
　　妖精者の数は日ごとに増加しております。
　　まだまだ解明されていないことの多い奇病ではあります。
　　TVをご覧の皆さんも、感染対策をしっかりおこなっていただきたいと思います」

父「ただいま……」

母「おかえりなさい。どうしたの？今日は、早いのね」

父「実は……ついに会社で、妖精者が出た」

母「え！？」

父「俺は濃厚接種者なんだ…間も無く妖精反応が出るだろう……」

母「そんな……」

父「すまない、すまない……このまま発症すれば、お前も……」

母「あなた……私も妖精者に……」

父「アカネは……アカネは、まだ帰ってないのか？」

母「もうそろそろかしら……？どこまで行ったのかまではちょっと……」

父「そうか……とりあえず、手洗いうがい、だな……」

　父、洗面所へ。

アカネ「ただいま……」

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