生徒相談
~女子高生漫才4(3分)~
.女子高生漫才
生徒相談〜女子高生漫才4〜
はりとら版
令和2年5月19日 作成
作 山上祐輝
.登場人物
登場人物
十姉妹 つっこみ 女子高生。しっかり者。
溝呂木 ぼけ 女子高生。 元気で自由人。
.『生徒相談』
生徒相談
2人「はいどーもJKずでーす!」
十姉妹「十姉妹と、」
溝呂木「やばめの溝呂木です!」
十姉妹「なんやそれ。やばいってなんなんよ。めっちゃナイフ振り回すとか?」
溝呂木「いや、機嫌悪くなったら漫才中でもしゃべらんくなる。」
十姉妹「それ、漫才的にやばめのやつや。やめて、しっかり漫才していきましょ。」
溝呂木「誉めて。」
十姉妹「なんで今やねん。今日はね、うちらいつも生徒やからね、一度先生の方やってみたいなー思ってるんやけど、一回ここでやらしてくれへん?」
溝呂木「・・・。」
十姉妹「さっそく拗ねてる!さっきのやばいやつ!もう。えらいえらい。後で誉めてあげるから。」
溝呂木「仕方ないなあ。溝呂木しか勝たん!」
十姉妹「これ毎回やらなあかんねやろか。まあ、とにかく、生徒の悩みに応える理想の先生やってみたいんやけど、悩める生徒やってくれへん?」
溝呂木「そんなんやりたくなくなくなーい?」
十姉妹「どっちやそれ。」
溝呂木「まじまんじ。」
十姉妹「回答ですらない。」
溝呂木「わかりみが深い。」
十姉妹「わかってるんやったら、はよやって。はい、そっちから入ってきて。なんか相談して。」
溝呂木「先生、失礼します。相談があるんですけど。」
十姉妹「うん、どうした。溝呂木。」
溝呂木「購買のパン買ってきて。」
十姉妹「それ、相談じゃなくてただのパシリよね。先生!」
溝呂木「先生、失礼です。」
十姉妹「先生は失礼ちゃう!失礼はむしろあんたや。もう一回!」
溝呂木「先生、失礼します。相談があるんとちゃいます?」
十姉妹「先生の悩みじゃなくて。」
溝呂木「恋の悩みとか。校長狙ってるんでしょ?奥さんと別れさせて、玉の輿。」
十姉妹「しかもだいぶやばめの相談やないか。重い重い。そもそも先生の相談じゃなくて、生徒の相談に乗るの。やり直し。」
溝呂木「先生、失礼します。相談があります。」
十姉妹「うん、どうした、溝呂木。」
溝呂木「先生臭いです。」
十姉妹「それは相談というか、直球ぶつけにきてるよね。」
溝呂木「どうしたらいいでしょう!殺菌消毒!?」
十姉妹「いやそれは先生が悪いけどもさ。むしろ先生が相談したなるやつやん。ちゃうちゃう。生徒の相談。」
溝呂木「先生、失礼します。相談があります。」
十姉妹「うん、どうした、溝呂木。」
溝呂木「先生が臭いって皆に言われてます。」
十姉妹「変化球!変化球やけどもっと傷つくやつ!」
溝呂木「めっちゃ嫌われてますよ!どうしましょう。やってやりますか!」
十姉妹「先生もう教壇立ってられんくなるわ。やめてやめて。普通の。普通の相談お願い。」
溝呂木「先生、失礼します。相談があります。」
十姉妹「うん、どうした、溝呂木。」
溝呂木「阪神の今年の先発ローテーションに不満があります。」
十姉妹「それは、先生に言われてもどうにもならんなあ。」
溝呂木「どうしましょう!監督交代させますか!」
十姉妹「先生の力には限界があるわ。てかそれは居酒屋のおっさんの愚痴の相談や。違うの。普通の!生徒の!相談!なんでわからんの?ほんまにあんた大丈夫か?」
溝呂木「・・・。」
十姉妹「次ちゃんとやってや。はい。」
溝呂木「・・・。」
十姉妹「・・・さっきのやばいやつ発動しとる!もう、わかったわかった。あんたは出来る子!すごい子!頑張って!」
溝呂木「・・・先生、失礼します。相談があります。」
十姉妹「うん、どうした、溝呂木。」
溝呂木「十姉妹に大丈夫かって言われます。」
十姉妹「悪かったって。ごめんよ。出来る子、溝呂木。頼む。」
溝呂木「先生、失礼します。相談があります。」
十姉妹「うん、どうした、溝呂木。」
溝呂木「私・・・実は先生のことが・・・前から。」
十姉妹「いや、それは、だめだぞ、溝呂木。教師と生徒は。」
溝呂木「臭いなって思ってたんです!」
十姉妹「結局そうなんかい!ええ加減にして。」
2人「どうも、ありがとうございましたー!」
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