ネバーエンディング・千秋楽
『ネバーエンディング・千秋楽』
登場人物:
・橋本響(女)─都内の女子大生。ライブミュージカル『ロックは終わらない』の大ファンで、15公演すべて通っている。
・松山美琴(女)─女子高生、響のいとこ。趣味がなく暇を持て余している。
・ユウ(男)─ライブミュージカル『ロックは終わらない』の登場人物。劇中バンド「シャドーローズ」のボーカル担当。
・アイ(男)─ライブミュージカル『ロックは終わらない』の登場人物。劇中バンド「シャドーローズ」のギター担当。
・係員─公演のスタッフ。声のみの出演。
・観客─劇場の観客たち。人数不定、女性多め。声のみの出演。
*読みかたの注釈が必要と判断した箇所に《フリガナ》を振っています。
*劇場スタッフ、ならびにモブの観客は兼役も、実際にキャストを立てることも可能です。
*台本に明記している以外のタイミングでも、お好みで歓声等を入れてください。
○上演中の劇場(1ループ目)
都心にある商業公演向けの劇場。
舞台後方にステージが設けられている。ステージ上の設定はライブハウスの舞台。
舞台前方に客席の椅子が、観客側に向けて並んでいる。
舞台上手側袖に出口、下手側袖に物販コーナーがある設定。
マイクを持ったユウとギターを持ったアイ、ステージ上に立っている。
スポットライト点灯、ステージ上のユウとアイを照らす。
ユウ …次がラストの曲だ。お前ら、今まで応援してくれて本当にありがとな。
聴いてくれ。シャドーローズで『Re:Start』《リスタート》!
観客(声) キャー!
バンドの楽曲のサビがインストで流れる。
ユウとアイ、楽器を演奏したり客席に向けてファンサを行ったりする。
観客、歓声で2人を応援する。
バンドの楽曲が終わり、客出しの曲が流れる。
ユウ、アイ、ステージの中央でお辞儀をする。
拍手の音。
舞台後方に「応援ありがとうございました」という横断幕がかかる。
ユウ えー、本日はライブミュージカル『ロックは終わらない』にお越しいただき、
本当にありがとうございました。
アイ 9日間15公演駆け抜けてきたこの作品も、ついに本日で千秋楽となります。
みなさん、楽しんでいただけましたでしょうか。
歓声と拍手の音。
ユウ あー、ありがとうございます。
アイ ありがとうございます。
この公演は本日でいったん終了という形になりますし、
シャドーローズは解散という結末を迎えましたが、
タイトルにもある通りロックは終わりません。
みなさんが覚えていてくれる限り、僕たちはいつもみなさんのそばにいます。
どうか今日という日の思い出を、大切にしてください。
ユウ あらためまして、本日はご来場いただき!
ユウ、アイ ありがとうございましたー!
観客(声) キャー!
暗転。ユウ、アイ、退場。
観客(声) アンコール!アンコール!アンコール──
観客の声、フェードアウト。暗転。
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