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その毒杯を勇者に！

その毒杯を勇者に！：上演時間目安30分

《ＣＡＳＴ》
賢者
魔導士
銃使い（ガンマン）
剣士
薬屋
ナレーション（運営）

《本編》

ナレーションは録音かマイクにて。

ナレ　　むかしむかし、かもしれないし、みらいのはなしかもしれないが、
　　　　まーそんなことはどうだっていい。(BGM、話しているうちにだんだん失速して止まる)
銃使い　適当だな。
賢者　　設定がガバガバなんですよ。
ナレ　　うるさいぞ、そこ。ともかくいつか何処かの世界で、勇者御一行は魔王退治に向かってたわけ。
剣士　　気分としてはねぇ、敵は魔王というより、
魔道士　神っていうかこのクソ運営と、あとぼったくりの教会だよねー。
ナレ　　ちょっと、この後の道にドラゴン増やすよ？
銃使い　ほら運営サン、続けて続けて。
ナレ　　(咳払い)さて、選ばれし戦士達を紹介しよう。
剣士　　わ、まずい！
賢者　　片付けてくださ、
銃使い　いやちょまて暗いんだよ！

全照。幕前にて四人が机を囲んで(机のスペースが幕前になければ床に座り込んで)トランプをしている。
慌てて片付けようとして色々ひっくり返した様子。

ナレ　　……セーブ中気ぃ抜きすぎじゃない？
四人　　 (ごめんなさい、さっせん、等々)
ナレ　　もうゲーム再開すっから、ほらオープニング配置。
四人　　はーい。

照明off。
(完全にoffではなく薄暗く、ドタバタと準備をする4人をうつす。
　トランプなどは全部幕裏に突っ込む。裏方回収)

ナレ　　はー、真面目にやり直すか。（先ほどのBGM)
　　　　魔王が復活したことで、世界に突如数多の魔物が現れた！
　　　　魔物の討伐と、魔王を倒すことを目的に、伝説の勇者は旅に出たのである！
　　　　共に旅をするのは、選ばれし戦士達。
　　　　（全照、全員コメントに合わせてポーズ）
　　　　年齢不詳の最年長、彼女の予言を侮ってはいけない、賢者リスト。怪我の治療はおまかせ。
　　　　ちょっと抜けてるが魔力はピカイチ、魔法を自在に操る、魔道士アクティーボ。
　　　　攻撃魔法ならなんでもござれ。
　　　　魔力はなくとも腕は確か、狙った獲物は百発百中、ガンマンフエルテ。彼に使えぬ銃器はない。
　　　　何を考えているか全く読めない、国一の剣術使い、剣士カルモ。一瞬のうちに敵を細切れに。
　　　　そして彼らを率いるのが、伝説の勇者……（BGM止まる）……あれ？勇者は？
銃使い　勇者？ああ！
魔道士　あいつなら、セーブ前に倒れたので
四人　　向こうに伸びてます。(上手を一斉に指さす)
ナレ　　あっえっ、またそういうパターン？（ため息）
　　　　(咳払い)ファンタジーアドベンチャーゲーム、勇者ポブルの冒険、ここに開幕！

演出上幕に投影が可能ならタイトル出してから｢セーブデータから再開しますか？｣

四人　　　セーブデータから再開しますか？

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