子供に勇気を
大人の事情があるんだよ
子供に勇気を? 大人の事情があるんだよパート2 ?
作 いざきた鈴
松本 プロデューサー(苦労人)
上田 脚本家・今回は監督もやっている(悪役大好き)
ナレーター
暗黒の支配者ダークボンボンサイド
ダークボンボン
マスコットキャラ(ぬいぐるみ可)
ヒーローサイド
戦士A
戦士B
戦士C
浴衣仮面
ここは企画ブレーメンの映画製作会議をしている会議室。
ナレーター
前回までのあらすじ。
子供に夢を与えると言うテーマの元、「暗黒の支配者ダークボンボン」という特撮ヒーローものが映画として登場した。悪が主役という斬新な内容は、世の人々を驚かせた。
それから、早3年が経った。
時代は今、特撮ヒーローものより、美少女戦士が流行る時代となった。
プリキュアの曲が流れている。
上田 今はヒーローよりヒロインが流行る時代!戦え少女達よ!!
松本 あんたは何を言っているんですか。
上田 時代の流れとは早いもの。
松本 いや、そうなんですけどね。ダークボンボンの映画も、一年が限界でしたし、その後の続編はなかな か人気が上がらずでしたよね。
上田 松本さん、今日こうやって集まったと言う事は、あの脚本でいいということですか?
松本 うーん・・・少し、とういか、かなりまずいとは思いますが、この際どうでもよくなったというか。
上田 段々適当になってきましたね。企画側のあなたがそれでいいのですか?
松本 私が何を言っても上田さん、聞かないじゃないですか。
上田 そんな事はありません。何も聞かずに決めつけるのは、どうかと思いますよ。
松本 では上田さん、この脚本書きなおしてください。
上田 ふざけんなよ松本。
松本 いきなり呼び捨てー?
上田 あんた全然わかってない。
松本 解かってないのはあなたですよ。
上田 さっきも言ったでしょ?今は戦う少女達が流行るのだと!
松本 いやいや、流行りでも何でもないとおもいますよ?
上田 いいですか、松本さん。今の子供には、恐怖と勇気が必要なのですよ!
松本 恐怖はいらないから!
上田 何を言っているのです!恐怖をしらなくて、どうやって勇気を出すのですか!人は恐怖を知るからこそ、肝試し・・・そう!自分を試す為の勇気を出すのです!
松本 意味がわからないから。
上田 よく考えてください。猫と遊んでいて、猫が興奮すると尻尾が太くなります。そして、爪がシャキーンと出てくるのです。その爪が目前に迫って来たらあなたはどうしますか?
松本 例えが小さすぎてよくわかりませんが・・・取りあえず逃げます。
上田 はぁ・・・。だからあんたは駄目なんだよ。
松本 え?駄目?え?なんで・・・?
上田 そこは勇気を出して立ち向かって行くのです!!引っ掻かれようが、爪が刺さろうが、とにかく立ち向かっていくのです!痛いという恐怖を感じながら、勇気を出すのです!
松本 はぁ・・・。
上田 今の我々に足りないものは何か!そう!それは、立ち向かう勇気だ!!そんなわけで、今回の正義は、美少女ということで。
松本 よくわかりませんが、譲る気は無いと言う事ですね。しかしいいのですか?前回も正義のギガレンジャーが負けて、ダークボンボンが勝ったのですが、今回もそんなパターンで・・・。
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