望んだように着飾って
<望んだように着飾って>
伊吹 万李（いぶき まり・女）→大学生。就活で思うようにいかず悩んでいる。
スミレ（女）→ゴスロリの格好をするのが好き。
店長（男）→ダサめTシャツを着ている。
吉川（男）→金髪スーツ。
面接官（男）
舞台は、喫茶店テキトー前。
スーツを着た主人公、上手側から登場。ピンスポを当てる。中央側には、喫茶店テキトーがある。
椅子と机を幾つか用意しておく。 全体照明。
万李：毎日毎日、説明会と面接の繰り返し。前に進めるわけでもなくて本当に疲れる。
自分へのご褒美に何か食べて帰ろう。
ピンスポ消す。全体照明。万李、中央側の喫茶店テキトーに行く。
万李：ここで良いか。空いてそうだし。
万李、テキトーの中に入る。店長、登場。
店長：いらっしゃい。勝手に空いている席に座ってくれ。メニューを持ってくる。
店長、はける。
万李：あれ、ここって喫茶店だよね？ 何か間違えて入っちゃった？
別にいいや。席に座ろう。
万李、椅子に座る。すると、店長がメニューを持ってくる。
店長：ほら、メニューだ。決まったら呼んでくれ。
店長、はける。
万李：良かった、メニューを見る限りでは普通の喫茶店だ。
お腹空いたな、何を食べよう？ ホットケーキも美味しそうだけど、アップルパイでも良いし……。
（下手側から）
店長：おい、スミレ。お前、いくら接客業とはいえ、もっと動きやすい格好をしてこいよ！！
スミレ：だって、ここ制服ないし。せっかくだから可愛い格好をして働きたいの！！
店長：だからって、限度があるだろ！！
スミレ：そういう事を言うなら、制服でも用意すればいいじゃん。
まぁ、可愛くないと着ないけど。
万李：大丈夫かな。というか、こっちの方まで喧嘩している声が聞こえてくるなんて怖いな。
そうだ、注文。せっかくだから、ホットケーキにしよう。（下手側に向かって）すみません。
スミレ、登場。
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