わかりやすくて面白い脚本の書き方
アートラボメソッド
わかりやすくて面白い脚本の書き方
2020/1/18バージョン
1.初めに
キャスト、スタッフ、関係者が長い時間をかけて作り上げる演劇。
それは脚本という土台の上に成り立っており
脚本の出来栄えが作品の出来栄えを大きく左右する。
このマニュアルを参考にあなたも脚本をブラッシュアップしよう。
でも、プロジェクト全体の中で脚本を書く時間が限られている
事も多い。もちろん完成度が高いに越した事は無いが、観客が見るのは脚本でなく芝居。
期間がなければ1週間でリリースするのもアリ。
こだわりは大切だが、こだわり過ぎるよりも早めに脚本リリースしよう。
ではスタート。
目次
1.初めに
2.完成させる(一週間目)
3.面白くする(二週間目)
4.伝わりやすくする(三週間目)
5.ノウハウ編
5−1.題材選び。そもそも書きたい題材がない?
5−2.対立を使え!話をタイトにするには?
5−3.目が離せない物語の展開方法
5−4.芝居で嘘をつく場合
5−5.効率的に書く方法
5−6.他人の脚本を書き直す場合
5−7 ワンサイドゲームはつまらない。
5−8 予測させて裏切れ
6.終わりに
参考文献
2.完成させる(一週間目)
2−1.1日目
1)一番書きたいシーンを書く。セリフ、ト書き、動き、光、音、など何でもいい。
自分の心に響く、とにかく書きたいシーンを1ページ(25文字×40行)程度書く。
支離滅裂でもいいし、説明不足でもいい。自分にだけわかればいいが、
とにかく自分の気持がいいシーンを書き、それをラストシーンとする。
書きたい題材が無い場合はノウハウ編(題材選び)を参考に。
2)ラストシーンで書いた一番心に響く、気持ちがいい事。それを否定した、反対の、
まだそうなっていない、など、とにかく気持ちよくないシーンを1ページ書く。
それをファーストシーンとする。
3)ファーストとラストを書いた後、書きたい、説明したい事がある筈。
ファースト、ラストを交互に見ながら追加・補足していく。
時間やシーンが繋がらない関連が無いところは別のページで。
シーンがつながっているならば、つなげて。
それをひたすら書く。1行でも断片でも箇条書きだけでも良い。
会話になっていなくても良い。その他シーン目標3ページ。
2−2.2日目
途中のシーン書きの続き。 箇条書きとか短い断片を増やしてシーンにする。
シーンが別れていなかったら続けてもいい。途中が切れても脈絡が
なくてもいい、とにかく沢山書くことが大切。目標トータル5ページ。
関連はどうでもいい、ただし、後の事を考えて、紙に書くなら
できたらルーズリーフなどに書いて入れ替えができるように。
なるべく片面に書く。パソコンだったら後が楽なのでおすすめ。
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