伝説のパーティー御一行
■CAST■
勇者・ユウ(25)…………国を滅ぼそうとした魔王を倒した伝説の勇者。当時はキレッキレの剣士だった。結構無責任な性格。
格闘家・トーカ(25)……格闘家の女の子。運動神経抜群。気が強すぎるのが玉にきず…。
魔法使い・ホマ(26)……魔法使い。見た目は滅茶苦茶やんちゃそうなのに、攻撃魔法は一つだけしかできない。
回復魔法が得意。実は女ったらし。でも運動音痴。
弓使い・ユーミン(23)…弓使いの女の子。当時は狙った獲物は逃がさない、百発百中だったが、最近視力が落ちた。
ドジコ(15)…………魔王が封印された壺を割ってしまった女の子。自信がなくていつもオドオドしている。
魔王…………………かつてこの国を滅ぼそうとした魔王。勇者御一行にツボに倒され、聖なる教会にて封印されていた。
中ボス………………魔王の忠実なる部下。ユウ達の足止めに一役買った。
子ども1
子ども2
村人1
村人2
村人3
雑魚ンスター数匹
※人数が足りない場合、子ども1・村人1・雑魚モンスターを一人で演じるなどで配役可能。
【プロローグ】
ナレーター かつてこの地には魔王が存在していた。その強大なる力をもって世界を我が物にしようと、魔魔王はたくさんの配下を従えて恐怖により人々を混乱させ、国を支配し、
その勢力を広めていった。人々は嘆き悲しみ恐れ、次第に憔悴していった。そこで、国の代表として魔王討伐に4人の若者が立ち上がった。
以降、紹介と共に舞台上で一人ずつ決め技やポーズ等をする。
この回想のシーンのパーティーメンバーはやりすぎなくらいかっこよく。
ナレーター 冷静沈着、真面目な彼女の射る弓は、百発百中で獲物を捕らえた。(「決め台詞」)彼女は、弓使いユーミン。
一部の人に備わる魔法の力を使い、敵を焼き払い、傷ついた仲間を癒す。(「決め台詞」)彼は魔法使いホマ。
しなやかな筋肉を活かし、抜群の運動神経で相手を叩きのめした格闘家。(「決め台詞」)彼女の名は、トーカ。
そして……この3人のパーティーを引き連れ、鮮やかな剣捌きで敵を切り倒した彼こそ、(「決め台詞」)勇者、ユウ。
人々の期待を一身に背負い、4人の若者が立ちあがった。魔王の力は凄まじく、決して優性ではなかった。だが、彼等は諦めなかった。
彼らの強い思いが、魔王の膝を地面につけさせた。
ユウ、とどめをさして魔王は断末魔の叫び声。魔王を壺に封印する。
魔王 おのれ……許さん、許さんぞ! 我は必ずや復活してみせる! その時まで仮初の平和を楽しむがよい人間共め! ふはははは!
ナレーター こうして魔王は壺に封印され、決して封印が解かれぬよう、聖なる教会にて封印の音楽と共に壺は保管されることとなった。
人々の顔には笑顔が戻り、お祭り騒ぎが三日三晩続いた。四日目の朝、ユウ、トーカ、ホマ、ユーミンの4人は互いに健闘を称え、それぞれの国に帰っていった。
あれから7年……すっかり平和になった世界に、再び闇が訪れようとしていた……
聖なる教会。台座のような所に壺が飾られている。
そこにオドオドと入ってくるドジコ。発声練習を始める。
魔王 下手くそめ……
ドジコ え? 今、声が……
魔王 我が力を貸してやろうか…?
ドジコ まさか……この封印の壺から…?
思わず壺を落としてしまい、派手な音を立てて割れる壺。慌てふためくドジコ。
ドジコ あ、あぁ……や、やっちゃた…! どうしようどうしよう!?
魔王 ふははははは……! 我の力を解き放ちし愚かな人間よ! 褒美に貴様を我の部下にしてやろう!
ドジコ きゃあああ!
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