サプライズ
【サプライズ】
頭には誕生日パーティー用の帽子をかぶっている。
郡司:ケーキ用意出来たよ〜!
圭司:こっちも、飾り付けはおっけー。後は…プレゼントの隠し場所だな。
郡司:プレゼント隠すの?
圭司:あぁ。サプライズがあった方がなんか楽しいだろ?えっと、とりあえず…この辺りでいいかな。
郡司:でもさでもさ!多分岡崎君、泣くほど喜ぶと思うよ!!
圭司:これで喜ばない奴は人間じゃない。あいつは絶対に泣く。
郡司:そうだよね!楽しみぃ〜!ひゃっほう!!
圭司:落ち着け!後は、時が来るのを待つのみ…(チャイムが鳴る音)はっ!隠れろぉ!
郡司は迅速に、まるで事前に打ち合わせしていたかのように隠れる。
圭司は玄関に向かう。
圭司:あ、あ、あっ。ありがとうございます。はい。はい〜。ここにサインですかね。
圭司:ありがとうございました〜。
圭司:(郡司に向かって)アマゾンだ。
郡司:そっか…ビックリした…。まだ心の準備が出来てないよ…
圭司:なぁ…一回練習しておこうか?
郡司:何を?
圭司:ハッピーバースデーの歌。
郡司:あ、そうだね。ぶっつけ本番はまずいか。
ハッピーバースデイの歌を練習する。
最後のフレーズだけハモりを入れて、やけに本気な感じを演出。
圭司:今の良かったよ〜!
郡司:これで岡崎君も、泣くこと間違いなし、だね。
圭司:あぁ。
チャイムの音。
圭司:あ、はーい!
圭司:きたぞ、隠れろぉ!!
郡司隠れる。
圭司は恐る恐るドアを開く。
圭司:あ…いつもお世話になってます。はい。はい…ごめんなさい、気をつけます。はい…
圭司:管理人さんだった。
郡司:なんて。
圭司:誕生日でおめでたいのはわかるんだけど、もうちょい静かにやってくれって。
郡司:そっか〜。うるさかったのかな。てか、管理人さんなんで岡崎君が誕生日だってこと知ってるんだろう?
圭司:さあね。もう少しだけ準備を進めようか。ギリギリまでできることはあるかもしれないからな。
郡司:…了解。
2人は各々作業にとりかかる。
岡崎が入場。2人は背を向けていて気がついていない。
岡崎:何やってんの?
圭司・郡司:はっ!?
圭司:あれ、岡崎君…どうして?チャイムは?
岡崎:いや…鍵空いてたから。
郡司:圭司君のバカ!
圭司:ごめんなんだけど…一回外に出てってくれる?
岡崎:はぁ?
圭司:一旦ごめん。
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