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コント「すぐ言う」

コント「すぐ言う」

高野仁
中田部長
社員１
社員２

　高野、社員１、出てきて挨拶

社員１　お、高野、おはよう！
高野　　あ、林さん。おはようございます。
社員１　いやぁ、この間は楽しかったな。また、キャバクラ行こうな！
高野　　はい。よろしくお願いします…
社員１　元気ないなぁ、しゃきっとしろよ！
高野　　はは、すみません。ははは…

　社員１、別れる。部長が出てきて、今度は部長と会話をする。

　高野、一人しゃべり。しゃべりの間、部長と社員１、会話をする。

特命　私の名前は高野仁。どこにでもいる冴えない平社員。しかし、それは世を忍ぶ仮の姿。その正体は、わが社の会長より命を受け、社に巣食う悪を滅ぼすために秘密裏に活動する。その名も、特命係、高野仁！

　部長と社員１別れる。

高野　　部長、おはようございます。
部長　　おはよう、高野君、
高野　　あの、部長。先日お話しした件ですが…
部長　　あぁ。
高野　　しつこいようですが、くれづれも内密にお願いしますよ。僕が特命係としてこの社に潜入している事を知られてはいけないのです。よろしくお願いします。
部長　　もちろんだ。わかっているよ。

　社員２、出てくる。

社員２　部長、ちょっと、お話よろしいですか？
部長　　あぁ。

　部長、社員２、隅の方で内緒話。

社員２　…と言う訳で。この話、誰にも話さないでくださいね。
部長　　あぁ、わかってるよ。
社員２　では、失礼します。

　社員２、はける

部長　　…いやぁ、彼、受付の高木さんと不倫してるんだって。前から相談されてるんだけどさ。あぁいうのは良くないよねぇ。君もそう思わないか？
高野　　…なんで言っちゃうんですか。
部長　　え？
高野　　いや、それ、今「誰にも言わないでくださいね」ってあの人が言ってた話なんじゃないですか？
部長　　あぁ、そうだよ。
高野　　いや、だから、なんで言っちゃうんですか！
部長　　あー…そうか。すまんすまん。忘れてくれ。
高野　　忘れらんないですよ。全部聞いちゃいましたよ！
部長　　ははは、うっかりだな。
高野　　うっかりって………言ってないですよね？
部長　　ん？
高野　　言ってないですよね？僕が特命係だと言う事。
部長　　あー…うん、言ってないよ
高野　　本当に言ってないですよね？

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