ソルト娘とシュガーパパ
『ソルト娘とシュガーパパ』
脚本・名乃勝之(ターザンボーイ/ROPEMAN(35))
登場人物
父・・・44歳 会社員(砂糖アマオ)
娘・・・18歳 女子高生(砂糖シオコ)
※以下、一人三役(演出家のカメオ出演なども可)
尾根川(ビネガワ)・・・・父の部下
ペパ子・・・娘の友人
語り部・・・語り部
◇照明・舞台うっすら明かり(作業用)
◆キンソン CI
舞台準備。舞台準備が完了したら、語り部登場する。
◇照明・語り部用サス
◆キンソン FO
語り部「本日はここ(会場名)まで足をお運び頂きまして誠に有難うございます。
我々(出演団体名)と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
今回はとある町の普通の家庭「サトウ家」のお話をさせて頂きますが、その前に、私から、一つこんなお話をさせてもらおうと思い、登壇した次第です。
◆BGM?@「アンケート」 CI
語り部「(資料を出す)これはとあるアンケートの調査結果なのですが、不特定多数の”父親”と”娘さん”を対象に、それぞれこんな質問をしててみたそうです。
『お父さんと娘さん、二人で一緒にしたい事はなんですか?』
そしたら質問されたお父さんも娘さんも、どちらも「旅行にいってみたい」という意見が一番多かったそうです。
父親は娘と、娘は父親と、一緒に特別な時間を共有したいと答えていたそうです。とても嬉しい回答ですね。
キャスト舞台へ、準備し、定低位置にスタンバイ。
語り部「でも興味深いのはここからです。
一番多かった意見は父親も娘も一致したというのに、二番目に多かった意見は、父と娘ではまったく違っていたんです。
父親側は「娘と飲みに行きたい」だったそうで、娘と打ち解けたい、娘ともっと話たい。という気持ちからなのでしょうか・・・。
けれど、娘側の二番目に多かった回答は・・・・・「特にない。父親とは関わりたくない」でした。・・・・あ、そろそろ本編が始まります」
◆BGM?@「アンケート」 FO
◇照明・舞台中心に明かり(テーブル真上ランプのイメージ)
◆BGM?A「カッチカッチ」 FI
語り部「PM7時30分。砂糖家の食卓。テーブルに向かい合い、座っているのパパと娘。 ママが婦人会の催しで外泊している今夜。 何年ぶりかの 二人きりの夕食」
語り部、はける。
◆BGM?A「カッチカッチ」 FO
父と娘、黙々と食事を続ける。
父と娘、カチャカチャと食器を動かす音を出している。
しかし父は、食べようと口に運んでは、喉を通らず、皿へ戻すを繰り返している。
◇照明・娘にスポット(娘を強調)
娘 「(何か駄洒落を)」
父 (食)・・・・・
娘 「(何か駄洒落を)」
父 (食)・・・・・
娘 「(何か駄洒落を)」
って。空気を換えようと必死に駄洒落を考えていそう。
父 (食)・・・・・
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