ヒーローが惚れ薬使っちゃダメですか!?
『ヒーローが惚れ薬使っちゃダメですか!?』

【登場人物】3名(男2 女1)
・赤:戦隊のレッド。純情。普段着でも戦闘スーツでも良い。
・青:戦隊のブルー。ツッコミ。普段着でも戦闘スーツでも良い。
・女:悪の軍団の女幹部。名前はローズ。

【上演時間】15〜20分

【あらすじ】
正義を守る戦隊ヒーロー。悪の軍団の女幹部。
敵対するべき二人だが、レッドレンジャーは女幹部に恋をしていた!
そんなレッドが惚れ薬を手に入れてしまって……
これを使えば両思いにもなるし地球平和にもなる!
だが平和のためとはいえ正義の味方がそれはどうなんだ!?
っていうか人としてどうなんだ!?
理性、欲望、恋心! レッドレンジャー最大の戦いが始まる!


【本編】

(無人。宝箱が置いてある。赤、キョロキョロしながら入場し、宝箱を発見)

赤「あったぞ! ブルー! 早く来てくれ!」
青「レッドー!? どこだー!?」
赤「こっちだ、こっち!」

(青、入場)

青「おお、それか……!」
赤「ああ……(宝箱に書かれた手紙を読む)
 『未来の戦士たちへ。我々の時代は平和になった。
  しかしいつまた悪の軍団が復活するか分からない。
  再び悪が現れたとき、このアイテムを使って、平和を取り戻してくれ。
  昭和50年4月5日。正義戦隊ファイブレンジャー』」
青「すげえ……初代が残した伝説のアイテム。本当にあったんだな……!
  で、宝箱の中は何だ? 剣か? 銃か?」
赤「これは……薬だ」(宝箱から瓶を取り出す)
青「なるほど! その薬を飲むとパワーアップするんだな?」
赤「いや……惚れ薬だそうだ」
青「……は?」
赤「ほら。効果が書いてある。
 『この薬を使うと、最初に見た人間を好きになります。
  悪の軍団の女幹部などに使って、味方にするといいでしょう』……」
青「初代、バカじゃねえの!?」
赤「まあ倒すとか殺すとかより、ある意味平和的かもしれないが……」
青「いや、ダメだろ……洗脳して自分の味方にするとか、
  どっちかって言うと悪者が使う側のアイテムだろ」
赤「しかし幸い今の敵にも女幹部がいる」
青「ローズか……あいつは悪の軍団ナンバー2にいるし、
  確かにこれをうまく使えば、一気に俺たちが有利になるな」
赤「ああ。最優先すべきは地球の平和だ。
  俺たちのこだわりや私情は捨てるべきじゃないか?」
青「分かったよ……しかし悪の女幹部に惚れられるなんて大変そうだぞ?
  他の女と仲良くしてたら嫉妬で殺されるかもしれん」
赤「まあ確かにローズはヤキモチ焼きなところはあるな」
青「外見だけならそこそこ美人だけどな」
赤「んー、美人よりかわいい系じゃないかな? 普段戦闘服だから分かりにくいけど。
  あ、でも一度学校に潜入するためにローズが学生服着てきたことあるじゃん!
  あれすごく似合ってたよなー!」
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