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ダムダム騙り黙らせる（後期タイプ）

『ダムダム騙り黙らせる（文化祭ver）』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
作　　　　川西明峰高校演劇部

出演者　総数１１　　（男　０　女　４　不定　７）
上演時間　３０分

初演　２０１７年６月

あらすじ　

この世の中に存在するアルビノという人種（実在）。
中にはアルビノを狩って、人身売買をしようとする不届き者がいるらしい。
そんなアルビノハンターから逃げ惑うビオ。
姉・ソルはアルビノではないものの、この世の現実から目を背け、ある場所に向かう。

舞台は中世のある人形屋。
マネキン、トルソーなどが随所に置かれている。
ただ、元は人間だったという。
その噂を聞きつけてやってきた一人の少女・ソル。

この世の現実から逃げ出そうともがく者たちに待ち受ける運命とは…。

【キャスト】　

ソ　ル（女）　　・・・
人形屋（女）　　・・・
フィリア（女）　・・・
情報屋（男女可、オリジナル版では女子が演じた）　　・・・
下　僕（男女可、オリジナル版では男子が演じた）　　・・・
ヘレナ（女）　　・・・
ビ　オ（男女可、オリジナル版では女子が演じた）　　・・・
ハンターＡ（男女可、オリジナル版では女子が演じた）・・・
ハンターＢ（男女可、オリジナル版では女子が演じた）・・・
ハンターＣ（男女可、オリジナル版では女子が演じた）・・・
ストーリーテラー（男女可、オリジナル版では女子が演じた）・・・

　※文化祭版『ダムダム　騙り　黙らせる』はアルビノを患ったキャラクターも登場。２万人に１人が患うとされるアルビノは、先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚は白く、瞳孔は毛細血管の透過により赤色を呈する。

０．導入

　客入りのＢＧＭの後、鐘の音。そして、開演アナウンス。緞帳の前に現れた謎の老婆。フットライトが当たる。

テラー　　　ハ〜ッハッハ、そこの殿方、姫君。よってらっしゃい、見てらっしゃい。どうぞどうぞ、こちらへ。私はこの物語の案内人…今から皆々様を不思議な世界へいざないましょう。時間にして３０分少々。準備はよいか？

　ビオ、登場。

テラー　　　彼の名は『ビオ』。ご覧のように、彼女は肌も、髪の毛も、何もかもが真っ白な人間。…人はそれを「アルビノ」と呼ぶんだそうな。２万人に１人が発症すると言われている「アルビノ」の少年。ご存知ないお方も多いことでしょう。

　テラー、書物の１ページをめくる。

テラー　　　ここに書かれた一つの物語。世にも珍しいアルビノの少年をめぐる、一つの物語。…お楽しみください。

１．ファーストシーン

　幕開き。ある村の夜遅い時間。野犬の遠吠えが聞こえる。この村には『アルビノハンター』と呼ばれる者たちがいた。緊張感のあるファーストシーンは成立するのか。

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