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青春はいつもスぺシウム

題名　青春はいつもスペシウム

登場人物
円谷（女）１８歳
塩田（女）１８歳
岡部（男）１６歳
諏訪（女）１６歳
沼部（男）ホームレス２５歳

場面　展望台

舞台には、下手後方にに階段用の手すりみたいな、柵みたいなものが設置されている（柵の奥は透けず見
えなくなっていて、階段があるつもり、役者は全員階段を上り降りするパントマイムをする、舞台、暗い
まま幕が開きながら

円谷　ヘァ、ヘァ、ヘァックション

　　　と、同時に明るくなる、二人は座っている、そばには二人の鞄

塩田　何今のクシャミ
円谷　え？　何か変だった？
塩田　いや、ウルトラマンみたいだったよ
円谷　ウルトラマン？　嘘、そんなだった？
塩田　うん、ヘァ、ヘァって
円谷　え〜そんなんじゃなかったって
塩田　そんなんだったよ
円谷　そんなんじゃなかったって
塩田　そんなんだった
円谷　盛らないでよ
塩田　盛ってないって
円谷　絶対盛ってるよ、ヘァなんてクシャミ絶対しないもん私
塩田　やっさんは私が嘘ついてると思ってるの？
円谷　そうじゃないけど、私ウルトラマンじゃないし
塩田　ウルトラマン見たいって言ったのやっさんはウルトラマンじゃない
円谷　そんなのわかってるよ、私は、ウルトラマンみたいでもないの
塩田　じゃあもう一回クシャミやってみてよ
円谷　わかった、見ててよ
塩田　うん
円谷　クシュン、ほら違うじゃん
塩田　今のは違うじゃん、ずるじゃん
円谷　なんでよ
塩田　だって本気じゃないじゃん
円谷　でもクシャミはクシャミでしょ
塩田　そんなのクシャミじゃないよ、しかもクシュンってちょっとぶったでしょ
円谷　ぶった？
塩田　かわい子ぶったでしょ
円谷　ぶってないよ
塩田　ぶっても意味ないんだから、本気のクシャミしてよ
円谷　だから、やったじゃん
塩田　クシュンなんてクシャミこの世に存在しないよ、そんなクシャミは女が男の前でやるためだけの嘘のクシ
ャミなんだから
円谷　わかったよ（クシャミしようと試みるが出ない）でない
塩田　何やってんの
円谷　しょうがないじゃん、生理現象なんだから
塩田　もう（ポッケからティッシュを出しこよりを作る）
円谷　何してんの？
塩田　はい
円谷　なに？
塩田　これでクシャミして
円谷　これで？　どうやって？

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