【新入生歓迎用脚本】桃太郎が○○だった場合の考察
□登場人物□
 ・桃太郎
 ・犬
 ・ナレーター



 開幕。

ナレーター「むかーしむかし、ある村に、桃から生まれた桃太郎がおったそうな。桃太郎は村を救う為、鬼退治に行かなければならないのだが……」

 間。

ナレーター「ケース1、桃太郎が引き篭もりだった場合の考察」

 桃太郎と犬がいる。桃太郎は引き篭もった様子で体育座り。

  犬  「桃太郎、そろそろ鬼退治に行かないか? このままじゃ村はお終いだよ」
桃 太 郎「嫌だ! 行かないったら行かないぞ! 大体僕に鬼なんか退治出来るかよ……僕なんか、どうせ無能なんだ……」
  犬  「また始まった……」
桃 太 郎「黍団子でもくれるなら考えてやる」
  犬  「逆転の発想!! つーかプライド傷付かないの!?」
桃 太 郎「うるさいな!」
  犬  「まぁこの際そんな事も言ってられないか……仕方ない」

 犬、黍団子を取り出す。

  犬  「てってれ〜! 黍団子ぉ〜!」

 犬、桃太郎の傍に黍団子を置く。

  犬  「ほら! 出してやったぞ! さぁ、いざ鬼退治に――!」

 桃太郎、風の如く黍団子を掻っ攫い逃走。
 犬、あまりの一瞬の出来事に硬直。

ナレーター「彼の調教には時間が掛かる様だ」

 間。

ナレーター「ケース2、桃太郎がオカルトオタクだった場合の考察」

 桃太郎と犬がいる。桃太郎は紙を持っている。

  犬  「鬼退治には仲間が必要だ! 桃太郎、早速集めよう!」
桃 太 郎「よぅし! じゃあこっくりさんに聞いてみよう!」
  犬  「はぁ!?」
桃 太 郎「こっくりさんは何でも知ってるから!」
  犬  「いい年して何信じちゃってるの!?」
桃 太 郎「2人以上じゃないと出来ないから! さぁ!」
  犬  「えぇ……」
桃 太 郎「えーっと必要な物は……紙と、あ! あと10円10円……」

 犬と桃太郎、10円を探す。そして無い事に気付いて2人硬直。

ナレーター「10円さえ無かった」

 間。

ナレーター「ケース3、桃太郎が猫だった場合の考察」
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