ラスボスの部屋
ラスボスの部屋
登場人物
魔王
魔法使い
勇者
ここは最後の、魔王が鎮座する部屋。勇者と魔法使いは、ついにここにたどり着く
魔王「ふははは!よく来たな勇者達よ!さぁ、存分に戦お」
勇者「あ、ちょっと待って」
魔王「なに?」
魔法使い「まだ、ここのマス踏んでない。」
魔王「………マス?」
勇者「この、あんたの真ん前の1マスを踏まなきゃ、俺たちとあんたは出会った事にはならないの。」
魔王「………一体何をほざいておるのだ貴様たちは!さっさと我と」
魔法使い「いや、仕様でしょうよそれは!」
魔王「………え?」
魔法使い「たしかに今、あんたは私たちの入ってくるところ見えてたよ?たしかに目が合ったよ?でもさ、そういうんじゃ無いじゃん?他のどんなのでもそうだけどさ………こうやって真ん前に来て、Aボタン押して会話しないと、イベントって始まんないもんじゃん」
魔王「いや、Aボタンとは一体………っというか、今貴様は目の前に来とるではないか!」
魔法使い「いや今のは説明の為に来たんだからノーカンだろ!」
魔法使い、慌てて跳びのき、元の位置に戻る。
魔王「ええい、よくわからんが、ならさっさとこちらにこい!!」
勇者「いや、その前に色々装備の確認とか、やる事があるだろうがぁ!!!」
魔王「………いや敵の目の前でそれする?!」
勇者「ここに来るまでにお前の部下といっぱい戦って、HPかなり減ってんだよ!!ポーション飲んで回復しないと負けんだろうが!!」
魔王「いやいやいやいや」
魔法使い「ここに来るまでにどんだけ苦労したと思ってんだ馬鹿野郎!!ここで負けたらまた最初からやり直しだろうがちょっと待ってろ!!」
2人はポーションを取り出し、飲む。回復音。
勇者、魔法使い「よし、オッケー」
魔王「オッケーじゃないだろう!ずるいぞ!」
勇者「ずるくねぇよ基本だろうが!!」
魔王「くっ、まぁいい。じゃあさっさとこっちに来い!!体力が回復したぐらいで我に勝てると思うな!!」
魔法使い「待て待てまだ飲むものがある。えーと、マジックポイント回復と、攻撃力強化と、守備力強化と、素早さ向上と、毒耐性付与と………」
魔王「まてまて飲み過ぎだろ!一体いくつポーション持ってるんだ!!」
勇者「うう、腹が………」
魔王「そりゃそうだろう腹も痛くなるさ!!これから戦うってのに馬鹿なのか貴様らは!!」
魔法使い「大丈夫だ。不思議なことに、戦う上では全く支障は無い。」
魔王「そ、そうなのか?どうもそうは思えないが………まぁ良い。それではいよいよ我と戦え!」
勇者「はいよ」
魔法使い「おぅ」
2人は魔王の近くまで歩いていく。そして魔王の前の1マスを踏ま………ない。
魔王「いや踏まんのかい!」
勇者「待った待った。その前に持ち物の整理をしとこう。」
魔法使い「そうだな。確認しよう。」
2人は腰を下ろし、荷物確認を始める。
魔王「それ今やらんでもよかろう!」
勇者「いや、アイテム一つが勝敗を分けることもありますし。」
魔法使い「えーと、残りポーションは13個。毒消しの薬草は5つ、麻痺治しは3つだね。」
勇者「こっちは水のつるぎ、火のつるぎ、風のつるぎ………」
魔法使い「え、光のつるぎ持ってきて無いの?」
勇者「えーと、あ、奥の方に入ってた。」
魔法使い「頼むぜぇ?相手闇の魔王なんだから、光のつるぎ無いと厳しいっしょ」
魔王「手の内ベラベラ喋っとるし」
勇者「あっ!!」
魔法使い「どうした?」
勇者「500ゼニーみっけ」
魔法使い「お、ラッキー」
魔王「うぅぅ、どうでもいい………」
勇者「えーと、よし、持ち物確認、こっちはオッケーだ。」
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