シンデミーショウマン
『シンデミーショウマン』
−登場人物−
まゆ        内気で平凡な女の子
マジー       まゆの前に突然現れた死神 職業シヌマ監督
橘薫        まゆが気に掛けている青年


          まゆが本を読みながら歩いている。
          信号が青に変わり歩き出したその時!
          キキー! トラックのブレーキ音が鳴り響く
          舞台は暗転

          ♪オルゴールの音と共にスポットライト
          (スライド写真のように切りとられたシーンが切り替わる)
          (カシャッ)  <シーン1> 〇〇中学校入学(校門で撮った写真風にポーズ)
          (カシャッ)  <シーン2> 〇〇高校入学(校門で撮った写真風にポーズ)
          (カシャッ)  <シーン3> 柱の影でニヤリと笑う

マジー       カット!カットー!
          なんなんだ、このシヌマは!?ぜんぜんパッションが感じられない!
          (硬直しているまゆを突っつきながら)
          おい、ちょっと、そこの人間、

          (まゆ動き出す)
まゆ        はっ、えっ、キャーッ!!来ないでー!

マジー       おっいいねー、そのキャーって悲鳴、最高だねー
          そうだろー、怖いだろー、なんたってオレ様は
          泣く子も黙る

まゆ        なまはげ?

マジー       そう、泣く子はいねがー って
          ちがーう!このフォルムをよく見ろ!全然違うだろ!!
          死神だよ、し、に、が、み

まゆ        し、死神・・?

マジー       そうだ。それも、そんじょそこらの死神じゃーないぜ!聞いておののくがいい!
          死神界の名家、デブサイーク家の三代目 死神帝国大学卒業のエリート中のエリート
          すべての死神に愛され、そして恐れられている男、
          マジー・デブサイーク三世 とはオレ様のことだ!

まゆ        えっ・・・・・ぷっ ぷぷっ (こらえきれず笑い出す)

マジー       あまりの恐怖に気がおかしくなったようだなー

まゆ        あ、ごめんなさい、まじでブサイクって ぷぷっ

マジー       まじでブサイクじゃねー、マジーデブサイークだ!

まゆ        ぷっ それで、そのー、ブサイクさんがなんの用ですか

マジー       マジー様と呼べ、マジー様と!
          ぶっ殺すぞ!
          つっても、もうすぐ死ぬ運命だけどなー

まゆ        えっ

マジー       お前、さっきここの横断歩道をボーッと歩いてたろ
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