紙を折れば神が降りる
紙を折れば神が降りる
水無月(みなづき)
凉暮(すずくれ)
鳴神(なるかみ)
山谷(やまたに)
(下手側は店の入り口)
(下手にはソファと机が置いてある
上手には作業机がある)
(水無月は作業机で折り紙を折っている)
(作業机の上には、電話と新聞が何冊か置いてある
(凉暮はソファに座って新聞を読んでいる)
(店の電話が鳴っている)
(明点)
水無月「はい、折り紙屋です
ああ、どうした?
うん、わかった」
(電話を切る)
凉暮「誰?」
水無月「鳴神」
凉暮「何だって?」
水無月「今から帰るって」
凉暮「ふーん・・・」
水無月「・・・」
凉暮「暇だね」
水無月「暇なら客でも見つけてこいよ」
凉暮「俺はもう今月のノルマ超えてるから大丈夫だよ」
水無月「鳴神だってノルマ超えてるけど客探しに行ってるぞ」
凉暮「鳴神は鳴神、俺は俺だから」
水無月「はいはい」
凉暮「っていうか俺が暇なのは水無月のせいだからな」
水無月「なんでだよ」
凉暮「水無月が新聞も折り紙の代わりに折っちゃうから読む前になくなるんだよ」
水無月「いつまでも読まないから先に折り紙にしちゃうんだろ」
凉暮「違うよ新しい新聞から折るから読む前に折られてるんだよ」
水無月「俺は積まれてる新聞の一番上から取ってるだけだぞ」
凉暮「それが原因だよ!」
水無月「悪かったよ」
凉暮「次からちゃんと折り紙使って折ってよ」
水無月「じゃあ買ってきてくれる?」
凉暮「自分で買いに行きなよ」
水無月「めんどくさい」
凉暮「すぐ買いに行けるから」
水無月「新聞紙で十分折れるし」
凉暮「はあ・・・」
水無月「はい、できた」(折った鶴を見せる)
凉暮「やっぱりちゃんと折り紙で折ろうよ」
水無月「なんで」
凉暮「見た目が良くないじゃん」
水無月「鶴は鶴だろ」
凉暮「そうだけどさ」
水無月「文句言うならもう鶴は折らないぞ」
凉暮「あ、はい、どうぞ」
水無月「なんだバカにしやがって」
凉暮「だって、俺からしたら鶴なんて折らなくていいし」
水無月「まあそうだけど」
凉暮「それ、何羽目?」
水無月「999」
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