会議参観
会議参観
男1「うーん、どっちのプランでいくのかフィックスさせる必要があるな」
男2「でももう少しバッファーを持たせておいた方がいいんじゃない?」
男1「正直ベースで言うとスケジュールがタイトだから早くゴーを出したいんだよね」
男2「それだったらプランAのボトルネックをオミットする必要があるんじゃない?」
男1「とはいえ、Bプランの方もサチってるからなあ」
男3「…………」
男1「なあ?」
男3「……(なんともいえない顔で返す)」
男1「やっぱり一度ドラスティックに方針を変える必要があるか」
男2「これはジャストアイデアなんだけど、ゼロベースで考え直したらどうかな」
男1「おいおい、そんなことしたらハレーション起こすぞ」
男2「でもプライオリティ高い仕事を優先するためには企画書をリバイスする必要があるんじゃない?」
男1「だったらコンチプラン考えてあるのかよ」
男2「だからそれをブラッシュアップするためのディスカッションでしょ?」
男1「おい、お前も何か発言しろよ」
男3「……あのお、課長、本当にこれやるんですか?」
課長「カット!」
課長「途中で勝手に切るんじゃない!」
男3「すみません……」
課長「
課長「事前に知らせていた通り、
今日は人材開発部からうちの部署に監査が入ることになっている。
監査といっても我々の仕事のやり方を参考にしたいということらしいので、
いつも通りに仕事をしてくれ」
男3「あのお、課長」
課長「なんだ」
男3「本当にこの台本、やるんですか?」
課長「何を言っているんだ。台本じゃない。レジュメだ」
男3「いやでも、配役とか書いてますよ」
課長「違う、限りなく台本に近いレジュメだ」
男3「別にレジュメですらないですからね」
課長「いいか、今回の監査はこの部署の予算だけでなく、我々の評価にも繋がる大切なものなんだ。これは部長からの直接の指示なんだ。絶対にしくじるわけにはいかない」
男3「はあ」
課長、男3にこっそりと何かを渡す。
課長「みんなはいつも通り、活発な議論を見せてくれ」
全員「はい!」
監査が入ってくる。
監査「失礼します」
課長「お疲れ様です、本日はよろしくお願いします」
監査「はい。本日は仕事の様子を見学させて頂きます。いつも通りに、私を意識なさらずに、業務をなさって下さい」
課長「わかりました。それでは、15ページ3行目より」
監査「ページ?」
課長「よーい、スタート!」
課長「それでは、いつも通りブレインストーミングからやっていこうか」
男1「イベントのコンセプトと内容面でのアイデア出しをしましょう」
男2「若いマインド的な部分でのイノベーションを起こしていかないと」
男3「我々とコミュニティ側とのウィンウィンの関係を築くことをですね」
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