君が生きていようとも

『例へ、君が生きていようとも。』


【登場人物】

成瀬涼花 (なるせ りょうか) 女・28歳
 検事・キャリアウーマン

高橋光弥(たかはし こうや) 男・26歳
 検察事務官・有能な補佐役

成瀬夕妃 (なるせ ゆうひ) 女・22歳
 涼花の妹・大学生

裁判官 男女可 30代〜40代
 長岡莉々殺人事件の担当裁判官

陣ノ内鈴也(じんのうち すずや) 男・39歳
 水畑悠太の弁護人・ヤメ検の敏腕弁護士

水畑悠太(みずはた ゆうた) 男・22歳
 被告人・大学生

長岡莉々(ながおか りり) 女・享年22歳
 被害者・水畑悠太の恋人





●ラストシーンの無声演技。
 ピンスポで悠太と莉々が取っ組み合いながら登場。
 悠太と莉々がナイフを取り合っている(殺害時の回想)
 取っ組み合いの末、莉々が押し倒される。
 その時、莉々のわき腹にナイフが刺さる。
 恐怖で震える悠太。倒れている莉々に近づき、ナイフを手にする。

悠太 「うわあぁぁぁぁっっ!!(莉々の胸にナイフを突き刺す)」

 暗転

●裁判所・控え室
 涼花が椅子に座って資料を読んでいる。光弥がカバンを持って登場。

光弥 「涼花さん、ただいま戻りました」

涼花 「(書類から目を離さないまま)遅かったわね。
    地検の事務室だったら、そんなに時間はかからなかったでしょう」

光弥 「事務室に行くまでは、ですけどね。
    そこから、お目当ての調書を探すのに手間取ったんですよ。
    どこかの検事さんが自分の机を片付けないからです」

涼花 「・・・片付けるのはどうも苦手なのよ」

光弥 「本当、これで地検きってのホープなんですから、人は見かけに寄らないですよね」

涼花 「なに、喧嘩売ってるの・・・?」

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