宵越しの三角関係
An Overnight Romance
『宵越しの三角関係』
作 古澤 春一(ふるざわ しゅんいち)
登場人物
たくま 主人公。大学生。
和夫 大学生。たくまの親友。
潤子 大学生。たくまと和夫の友達。
永田さん たくまのサークルの後輩。女性。
元彼 潤子の元彼。エリートサラリーマン。野性的。
小沢先生 高校時代の美術の教師。女子生徒と付き合っていた。(登場しない)
全一幕四場
・時代設定は二〇一五年七月、第一週の金曜日の夜。時間は二十二時頃。
・舞台はたくまのアパート。(二階建てのアパートの二階の角部屋)
・上手にドアがあり、外はすぐ階段で舞台奥へ下っていける。手すりの外にはすぐ電柱が見える。(階段には屋根が付いている)
・舞台の上手には台所。奥にはユニットバスのドア。ドアはすりガラスになっており、灯りが漏れるようになっている。入って正面に便器が設置されている。
・台所には冷蔵庫が置かれている。
・舞台中央から下手にかけては、一段高くなっており、畳が敷かれている。
・中央奥には押入れ、その隣には本棚、下手には窓際に沿ってベッドが置かれている。
・箱型のテレビがベッドの足元、下手前面の隅に置かれている。見切れにならぬように置かれている。(要工夫)
・その他には、小さな折り畳み式のテーブルといくつかの座布団。壁には洋服が飾られており、押入れの戸には海外のサッカー選手のポスターが貼られている。
・全体的に部屋は散らかっている。
・下手はベランダへと続く戸があり、出られるようになっている。ただし、ベランダへ出るにはベッドを越えて行かなければならない。
・物語は夜中から始まり、夜明けとともに幕となる。
・照明は全体的に薄暗く、ホリゾントなどはブルーに染められると良い。
・物語は雨と夜のイメージで満たされている。
――― 客入れの音楽として、「夜」にまつわる曲が雨に流れている。
あるいは蝉の鳴き声だけでも良い。
――― 舞台上はうっすらとした明かりで、ブルーを基調とした照明。
(あくまでも自然に)
――― 稲妻の照明が走る。
少し遅れて、カスケーズ『悲しき雨音』 M・I
♪ Listen to the rhythm of the falling rain
Telling me just what a fool I've been
――― 音量が上がり
客電・照明 F・O
――― 音楽 サビ前で音量下がる。
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