RAIL
少女1
少女2
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♪小鳥の囀り 木の葉のざわめく音
2:舞台中央に佇む
2「(腕時計を見ながら)………。」
1:下手から登場
1「あ゛ー、やっと着いたぁ…ってぬわっ!」
2「えっ?!」
1「あはは、すみません。人いると思わなくて、ついおっさんみたいな声を…ってあれ、うわぁ久しぶり!元気にしてた?」
2「あぁ!久しぶり。まぁまぁ、かな」
1「中学卒業以来だよねーってことは一年ちょっとぶり?小学校の頃とかは、よくみんなで山に遊びに来てたよね」
2「そうだったね。特に夏休みとかは山に篭ってた記憶しかないや」
1「ここにはまだよく来るの?」
2「いや、ここ二、三日来てるだけ…、かな。」
1「わざわざ山の中に?何してんのー?」
2「えっと、橋から川見たり、展望台に登ったり…?」
1「ああー自然に癒されたい的な?わかる気がする!」
2「…まぁ、そんなとこかな。そっちは?」
1「私はね、じゃーん!」
2「カメラ?」
1「そう!高校で写真部に入ったんだ。それで今日は、文化祭の展示用の写真を撮ろうかなって思って来たの」
2「それで、ここ?」
1「うん、山間鉄道を撮りたいって思ったんだ。それで、ここのカーブになってるとこが一番見栄えするかなって。でも人がいるとは思ってなかったから、びっくりした」
2「私も…びっくりした」
1「ここってもう使われてないんだっけ?」
2「いや、月一で荷物運ぶのにまだ使われてるみたい」
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