新入部員求ム!
健太「やっと終わったぜ〜!!ドキドキメモリアル2!!」
健太、ゲーム機を机に置く
健太「いや〜、それにしても可愛かったな〜......俺も雪ちゃんみたいな子に『先輩、大好きです♡』って言われてみてえ〜!!!いや、リッカちゃんみたいに顔赤くしながら『別にアンタのことなんて興味ないんだから!』とかベタベタなツンデレもありかな〜!!!」
健太、机になだれ込む
健太「あ〜......今日も新入生来ないな......」
舞台 一瞬暗転
雪 上手から登場
雪「あの〜...」
雪、机に伏せている健太に気が付く
雪「...あっ!すみません......呼んでも返事なかったから開けたけどいらっしゃったんですね!!」
健太は振り返ると雪に気が付き驚いて椅子から転げ落ちる
健太「雪ちゃん!!!?」
雪「えっ!!?何で私の名前...」
健太「知ってるよ!!当り前じゃないか!!ついさっき僕たちは愛し合ったばかりじゃないか!!!」
健太は早歩きで雪に近づき手を掴む
雪は戸惑った様子を見せる
上手からリッカ登場
健太はリッカにハリセンで叩かれる
リッカ「何、言ってんの!」
健太「痛ッ!俺のパーフェクトな顔が!!あああ!!!」
健太、痛がり地面にしゃがみ込む
顔を上げリッカに気が付く
健太「って、リッカちゃん!!?」
リッカ「は......?」
健太は祈るように地面にひれ伏す
雪は興味津々に部室を見回す
健太「俺の夢が叶うのか......!!!」
リッカ「いや、ちょっと意味わかんないんだけど」
雪、下手側のラックからドレスを取る
雪「リッカちゃん見て見て!!このドレス凄いよ〜!!」
リッカ「雪、私たち遊びに来たわけじゃ......」
健太「はっ!!!これはよくある女の子が俺に服をほめてほしがってるパターンだな!!!」
健太、考え込む
健太「たしか雪ちゃんの場合は選択肢が『いいんじゃない?』と『よく似合ってるよ』と『天使みたいだね...いやむしろ、俺の天使だね』の三択で...正解は...」
健太、思い出したようにハッとする
健太「雪ちゃん!!」
雪「は、はいっ!?」
健太、キメ顔で
健太「天使みたいだね...いやむしろ、俺の天使だねっ」
リッカ「何コイツ...マジドン引きなんですけど...」
雪「リッカちゃん、口悪いよ、あの人も一応先輩なんだから、優しくしてあげて...ね?」
雪、リッカの袖口を引っ張る
リッカ、デレデレとする
リッカ「も〜雪は可愛いな〜!!!雪の頼みなら聞いちゃおっかな〜どうしよっかな〜!!」
健太は信じられないものを見たようにその場にうなだれる
健太「嘘だろ...雪ちゃんとリッカちゃん...こんなに仲が良かったのか...それなのに、それなのに俺というこの溢れんばかりに輝く存在が彼女たち仲を引き裂いてしまうなんて...っ!!俺はなんて罪な男なんだ!!」
リッカ「でもね、雪...あの男ちょいとうるさすぎる」
雪「リッカちゃん...」
リッカ、箱の上に置いてあった銃を取り健太に向ける
リッカ「おいこら、そこの!アンタいい加減にしないと打ち抜くぞ!」
健太「俺の心を!!?」
リッカ「はあ...?」
健太「俺の心はすでに君たちに打ち抜かれてるよ、マイエンジェル」
リッカ「この野郎ッ...」
リッカ、銃を捨て日本刀を取る
リッカ「ならば斬る!!斬ってやる!!斬ればいいんだろ!!」
雪、後ろからリッカを引っ張る
雪「リッカちゃ〜ん!!や〜め〜て〜よ〜!!!相手は先輩だよ!!」
リッカ「相手が誰だろうと知ったことか!!この男、虫唾が走る!!」
雪「でもぉ...」
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