クロスロード
運命をつなぐ四つ辻
クロスロード〜運命（さだめ）をつなぐ四つ辻〜 高平 九
[登場人物] 全１２〜１４名 女９〜１１名 男３名 少女と子供たち
１場 《幕 末》安政五年１８５８年旧暦６月１９日（新暦７月２９日）
日米修好通商条約調印当日。
小野 とき 盲目の老婆。年齢不明。
向井晴之進 佐倉藩小姓。二十歳。
稲村 さよ 佐倉藩家老の門番の娘。十五歳。
弥八 女衒。三十歳。
お婆Ａ
お婆Ｂ
子どもたち
２場 《戦時中》昭和二十年七月七日 千葉市空襲の夜。
小野 とき 盲目の老婆。年齢不明。
長江 かね 千葉の空襲の被災者。二十四歳。
（総太郎 かねの長男。乳飲み子）
新藤 久子 医師。陸軍病院（現在の下志津病院）に勤務。二十六歳。
お婆Ａ
少女
３場 《現 代》平成二十五年六月。四街道十字路にあった榎木が伐られた直後。
小野 とき 盲目の老婆。九十三歳。
小野 雪江 ときの娘。七十歳
小野美沙子 ときの孫。四十七歳。
小野 さよ ときのひ孫。高校生。十七歳。
向井 まみ さよの末裔。駅前のガールズバーに勤務。十九歳。
新藤 和哉 かねの孫、総太郎の息子。ジョギング中のサラリーマン。三十五歳。
先生と子供たち
[舞台]
１場２場は舞台中央にエノキの大きな木がある。木の前にときの座る岩、または切り株。 木の少し上手には大きめの岩（人々が座り、２場では赤ん坊の治療に使うためのもの）。
木の下手には１場の老婆や向井晴之進が座るための小さめの岩。さらに下手には道標が ある。
３場はエノキの大木は消えて、細い幼木が立っている。
ホール全体を十字路に見立てるために、通路からの登場シーンが多い。
照明は１場は真夏であるため青のホリゾントで、２場は空襲の千葉の空を赤いホリゾン トで印象付けたい。３場は平和をイメージさせたいので優しい青空のホリゾントで。
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