家庭教師はツライ
家庭教師はツライ
登場人物
平多 …大学生。家庭教師。
竹下 卓…中学生。生徒。
卓の部屋
平多「今日から卓くんの家庭教師をさせていただきます。平多と言います。
よろしくお願いします」
卓 「お願いします!!」
平多「お母さんのほうから事前に卓君の話はいろいろ聞いています」
卓「助かります!!」
平多「授業の最初ということで自己紹介をしてもらってもいいかな?」
卓 「わかりました!!僕は火星人の竹下卓といいます!十万三千十五歳の
中学三年です!趣味は穴掘り。特技はホッチキスの針で人形を作ることです」
平多「待って!!」
卓 「はい!!」
平多「卓君、嘘はやめようね?」
卓 「すごい!先生!よく嘘ってわかりましたね!!実は僕、火星人じゃなんです!」
平多「わかってるから!」
卓 「歳も十万三千十五歳じゃなくて―」
平多「だから、わかってるって!」
卓「ですよね!!」
平多「自己紹介はもういいや。卓君の得意な教科はなにかな?」
卓 「ありません!!」
平多「そうか。じゃあ苦手な教科は?」
卓 「全部です!!」
平多「そうか…。じゃあ好きな教科はあるかな?」
卓 「好きな教科ですか?」
平多「そうそう!苦手だけど、少し興味がある教科とかないかな?」
卓 「そうですね〜…、強いて言えば、『給食』ですね」
平多「それは教科じゃないね…。えっと〜、じゃあ早速勉強はじめていこうか」
卓 「はい!!」
平多「では日本史からやっていきます。まずは簡単なところから。
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