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面接

A（一人相撲）
B「はっけよーい、のこった！　のこった！」
A（転ぶ）
B「神様の勝ち！」
A「強いなあ」
B「さあ、みあってみあって」
A「まだやるの!?」
B「そうだよ、先に二勝した方が勝ちだもん」
A「えーっ」
B「ほら、みあってみあって」
A（拳を突く）
B「はっけよーい、のこった！　のこった！」
A（一人相撲）
B「のこった、のこった！」
A（転ぶ）
B「神様の勝ち！」
A「負けたあ」
B「……ちょっとちょっと」
A「なに？」
B「なにじゃないよ。なにやってんの」
A「えっ？　なんかした？」
B「したよ。なに負けてるの」
A「ええっ？　負けろって言ったじゃん」
B「それは一回目だよ。二回目は勝たなくちゃいけないんだよ。三番勝負なんだから」
A「聞いてないよ！」
B「神様がストレート勝ちしたら八百長っぽいじゃん」
A「八百長だもん」
B「一対一に持ち込んで最期の取り組みを盛り上げるんだよ」
A「そんなあ」
B「とりあえず謝っとけ。俺の体に降ろすから」
A「わかった」
B（神降ろし）
A「あの、神様？」
B「ぬしは、八百長を、やってたのけえ？」
A「いえ、そんなことは……」
B「ぬしは、我を、からかってたのけえ？」
A「いや……」
B「んなこと言って、信じらんねえよお」
A「本当です。信じて下さい」
B「いやだ」
A「神様……」
B「だども、今から我が言うものを、持ってきてくれたら、考えてやってもええかなあ」
A「なんですか。なんでも言って下さい。なんでも持ってきます」
B「蓬莱の玉の枝」
A「無理です」
B「龍の首の玉」
A「無理です」
B「火鼠の裘」
A「どこのかぐや姫ですか」
B「なんだあ、ぬし、やる気ないんかい」
A「そんなこと言ったって……」
B「許してやらん！　末代まで呪われろ！」
A「ええ……」
B（痙攣して倒れる）
A「行っちゃった……」
B「どうだった？」
A「駄目だった」
B「神様怒ってた？」
A「末代まで呪われろって」
B「そりゃ酷い。天罰下るぞ」

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