催眠術を使った寸劇
催眠術を使った寸劇(コント)
古澤 春一
Bの家で、友人を招いての食事会。
登場人物は、A(男)、B(男)、C(女)、Bの父親の4人。
A、B、Cには適当な名前を入れてください。役者の本名で構いません。
C「Aさんって催眠術できるんだよね?」
A「ああ、ちょっとね」
C「ねえ、やってよ」
A「えー、やだよ」
C「ね、いいでしょ。ちょっとだけ」
B「え、本当に出来るの?」
A「まあ、本当少しだけね」
B「え、じゃあ、俺に掛けてよ」
A「しょうがないなぁ」
AはBに催眠術を掛ける。Bはまんまと術にかかり、寝てしまう。
B「すごーい!本当に寝ちゃった」
A「まあ、これくらいはね。ちょっと、トイレ行ってくるよ」
Aはトイレに行く。(下手に退場)
すると、Bの様子がおかしくなってくる。
B「ごめんなさい、、、許して、、、ください。すいません」
C「え?どうしたの?」
B「ごめんなさい。お父さん、、、ごめんなさい。お願い!もう、ぶたないで!」
C「え、大丈夫?B、どうしたの?」
Aがトイレから帰ってくる。
C「ねぇ、Bの様子がおかしいの」
A「あ、しまった!」
B「ごめんなさい!おとうさん!あ!やめて!ああああああああ!(自我の崩壊)」
Aがパチンと手を打つ
B「ハッ!」
C「大丈夫!?」
B「(汗だくで)え、あれ、俺どうしたんだっけ?」
A「ごめん、ちょっと強くかけすぎたみたい」
B「俺なんか、してた?」
C「ちょっと、大きな声出してただけ」
B「本当?ごめん、ちょっと、怖い夢みたいな感じで…」
C「ちょっと、横になる?それか、何か飲む?」
B「じゃあ、水もらおうかな」
A「悪いな、嫌な思いさせちゃって」
B「いや、全然。なんか胸が苦しかっただけで、他は何にも覚えてないから」
C「本当に?なんか思い出したりしなかった?」
B「え?」
C「え、なんか嫌な思い出とか?」
B「思い出?」
C「そう、怖い目に遭った思い出とか」
B「怖い目?いやー、何にも覚えてないし、それに、怖い目にあったこととかないからなあ」
C「(Aに)もしかして、自分でも、記憶から消してたことだったのかな?」
A「いや、自分でも体験してない記憶が蘇るってこともあるから…」
B「え、俺もしかして、何かした?」
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