パンドラの匣
〜Sol〜
パンドラの匣〜Sol〜
カイ
パンドラ
シグレ
コノハ
リン
隊員3人
序章
パンドラが封印された遺跡
暗闇の中、ライトの光がポツポツと点き、サーチライトのように舞台を照らし始める。
やがて光は中央に収束し、横たわるパンドラを映し出す。
隊員A「見つけたぞ!パンドラだ!!」
照明オン
舞台にはパンドラ・隊員達
隊員B「これが…現存する最後のパンドラ…」
隊員C「古代文明の遺産だ、うかつに触るなよ。」
隊員A「古文書によれば、どんな願いも叶えてくれる神のような存在だってことだ。」
隊員B「カミサマをよこしてくれるなんて、古代人に感謝だな。」
隊員C「上層部のお偉いさんたちも、これでしばらくは機嫌がいいだろうよ。」
隊員A「おーい、学者センセ、これどうやって起動するんだ?」
カイ登場
カイ「ちょっと待ってて、調べてるところだから。」
隊員B「…(小声で)可愛くないガキだな。」
隊員C「(小声で)けどあぁ見えて古文書の解読に関しちゃピカ一だ。この場所を
特定できたのもあのカイ博士のお陰だぜ?」
隊員A「起動さえすればお前さんの仕事もここで終わりだ。またあの本がたーくさんある大好きなお部屋に戻れるぜ?」
カイ「……誰が好き好んであんな場所に…」
隊員A「何か言ったか?」
カイ「いや?…『パンドラは、贄として生き血を捧げ、強く願うことでその望みを叶える』…とある。」
(隊員B「血を捧げろって、神様っていうより悪魔だな。」)
(隊員C「趣味の悪いカミサマだなおい。」)
隊員A「生き血ねぇ…」
隊員、カイの手を掴み乱暴にパンドラの近くまで連れて行き、
手持ちのナイフでカイの掌を切りつける
カイ「っ!」
隊員A「さっきの失言はこれでチャラにしてやる。俺が優しかったことに感謝するんだな。」
(隊員B「今お前が生きてられるのも軍のお陰だぜー?」)
(隊員C「罰当たりなこと言うもんじゃないぜ。」)
カイ「……」
隊員A「ほれほれカミサマ、望みどおりの生き血だ。たっぷり味わいな。」
隊員、カイの掌から滴る血をパンドラの胸元へ
(音照でなにかしら効果をつけたい)
パンドラが目覚める(起動する)
隊員達「おぉ…!」
カイ「…パンドラ…」
パンドラ「…(カイの声に反応)それは、私の名前?」
カイ「え?」
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