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カミサマデッドライン

登場人物

・佐々木友紀（ささきゆき）　女。大学二年のダメ人間。
・死神　死神。服がダサい。男女、どちらでも可。
・先輩　男。容姿も性格もそこまでいいわけではない（むしろ悪い）。
・モブＡ（宅配便のお兄さん。お姉さんでも可）
・松平伊佐巳（まつだいらいさみ）　男。そこそこの人気俳優。そこまでイケメンじゃない。
・山口里美（やまぐちさとみ）　女。友紀の幼馴染。服飾の勉強のため海外に留学している。

佐々木、テレビを見ながらだらけている。机の上には一枚の写真が入った写真たてが置いてある。

佐々木「はぁ......今日は四限からかぁ。どうしようかなぁ......サボろうかなぁ」

玄関のチャイムが鳴る。

佐々木「あれ、誰だろう？今日誰かうち来るって言ってたかな......？」

もう一度チャイムが鳴る。

佐々木「いや、言ってなかったな。うん。じゃあ、いっか。居留守しとこう」

立て続けに何度もチャイムが鳴る。
佐々木、初めは無視していたが次第にイライラし始める。

佐々木「うるさい！」

チャイム連打。

佐々木「ああもう分かった分かった！」

佐々木ドアを開ける。死神が立っている。

死神「こんにちは」
佐々木「間に合ってます」
死神「いや、ちょっと待て！戻るの早くない！？」
佐々木「こんな変なのと一緒にいるところ、他の人間に見られたくないんだけど」
死神「まあまあ。とにかく、お邪魔しますよ」
佐々木「えっ、ちょと！？」

死神、勝手に部屋に入る。

佐々木「何なのアンタ。急に人の部屋に来て勝手に上がり込んで。いったい何なのよ」
死神「......ああ。自己紹介がまだでしたね。私は死神です。本日、あなたのお命を頂戴しにまいりました」
佐々木「......はぁ？」
死神「だから。死神だって」
佐々木「......ああ、はいはい。ええっと、あれね。最近よくある中二病ってやつね」
死神「失礼な。これでも立派な死神なんだよ」
佐々木「いやいや......そんな馬鹿な」

チャイムが鳴る。

死神「ふむ。ちょうどいい。じゃあ試してみるといいよ」
佐々木「試してみるって何を？」
死神「いいから、早くでて」

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