デジタル・ファミリー ロングver
.デジタルファミリーはりとら用(第8稿)
デジタル・ファミリー
はりとら用8稿
作 山上祐輝
.登場人物
登場人物
○ダンテ/ 夢前 希
○イデア/葵 翼
○ライト
○ノット/黒野 玲
○マコト/出口 真
○ウサギ/葵 優一
.0 プロローグ
0 プロローグ
とある舞台の客席。
5分前に、開演にあたっての諸注意がある。
1分前に、客席で電話の携帯音がなる。ダンテの携帯。ダンテ、携帯に出る。
ダンテ「はい、もしもし。私です。はい。はい。いや、今から会議の方が出先でありまして。はい。はい。わかってます。はい、会議で、はい。すいません。はい。必ず。失礼します。」
ダンテ、携帯を切る。周りを見る。
再び着信音。ダンテ、慌てて携帯に出る。
ダンテ「あ、うん。私。そう。今仕事。うん。仕事だって。今すぐ?ちょっと、今会議だから。・・うん。(席を立って、舞台前の方へ)分かってるって。浮気とかじゃないから。うん。舞台のとこで会議なの。うん。そう。」
客席案内係がダンテのところにくる。ダンテ、わかってますという目で合図をする。
・音楽 FO
ダンテ「うん。大丈夫だから。え、すぐ?今から?・・・わかった。うん。愛してる。ダーリン。」(電話を切る。)」
客席案内係、不安そうに見る。もうすぐ始まりますので、と案内する。ダンテ、携帯の着信を切って、ため息。はい、すいません。と案内係に伝える。案内係、定位置に去る。ドアを閉める。
ダンテ、思い立って、舞台の上に登る。
客席案内係、驚く。
ダンテ「(携帯を手に持って)携帯の音に操られて、携帯の画面越しに現実を見る。携帯が現実を決めるなら、もういっそ、携帯の中の現実でいいや。」
客席案内係、止めようとする。
ダンテ「みんな現実だと思ってるだけ。だったら、虚構の世界だって、何も変わらない。この客席にだって、嘘をついたことのある人だっているはず。現実だって、お芝居の舞台と何も変わらない。(客席に向かって)じゃあ、いよいよ舞台を始めましょう。嘘で作られたこの舞台が、現実のあなたの心に、何かを残せますように!」
暗転
オープニング
デジタルファミリーのタイトル。
.1 理想の日常
1 理想の日常
いつものリビング。
真ん中には机。
そこには、イデア、ライト、ノットの三人が座っている。
そこに、ダンテが帰ってくる(舞台上入)。
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