アカリトトモニ
「アカリトトモニ」
萌黄(モエギ)
杏子(アンズ)
朱里(アカリ)
舞白(マシロ)
【一日目 放課後の教室】
朱里:あー…
萌黄:朱里どうしたの?そんなため息ついて。
朱里:萌黄ー…、どうしよう…。
杏子:何々、どうしたの?恋のお悩みかな〜?んん〜?
朱里:それだったらどれだけよかったか…。
萌黄:何よ、恋より悩ましいことってあるの?
杏子:女の子の最大の悩みって言ったら恋なのにねー。
朱里:それよかテストよテスト!
萌黄:テストって明後日ぐらいの音楽の歌のテスト?それがどうかしたの?
朱里:どうかしたの、じゃないよ!私が音痴なの知ってるくせにー…。
杏子:そういえばそうだったねー。でもそれがどうかしたの?
朱里:音痴にとって歌のテストはどれだけ地獄かわかってるの!?歌って音外しまくって皆に笑われるのが落ちなのよ〜…。本当にもうやだ…。
萌黄:まあまあ、そんな悲観的にならなくてもいいじゃない。その曲だけたくさん練習すればいいのよ。
朱里:練習してもダメなのが音痴なのよ…
杏子:何を言っている三色団子隊、隊員ナンバー3、朱里隊員よ!やってみなければわからないではないか!
萌黄:説明しましょう。三色団子隊とは杏子を隊長とした隊であり、隊員は私と朱里。たまに三色団子でも赤・黄・緑色の団子があることから杏子が考案したの。ちなみに隊員ナンバーは串にささる順で私がナンバー1、杏子がナンバー2、朱里がナンバー3よ。
朱里:そんなくだらないこと長ったらしく誰に言ってるの?
杏子:くだらないとはなんだー!
萌黄:まあまあ落ち着いて。でも杏子隊長のいう通りよ?やらぬ後悔よりやる後悔、当たって砕けろというでしょ?
朱里:砕けちゃダメだし後悔してもダメなんだけど…。
杏子:細かいことは気にしない気にしない。とりあえず練習してみようよ!
朱里:二人とも音楽の成績良かったっけ?
萌黄:まあ3はとってる。
杏子:3と4を行ったり来たり。
朱里:じゃあ十分かな。
萌黄:んー…。あ、いやいやここは舞白ちゃんに頼んでみては?
朱里:舞白ちゃんってあの我がクラスのお嬢様の舞白?
杏子:そういえば舞白ちゃんって家がどっかの大手企業とかなんとかだっけ?
萌黄:そうそう、学年内で成績トップのエリートでその中でも音楽が得意らしいよ。楽器もバイオリンとかピアノとか弾けるらしいから。
杏子:それはすごい!朱里、特訓してもらいなよ。
朱里:う〜ん…。
杏子:どうしたの?特訓してって言うの恥ずかしい?
朱里:いや、それは大丈夫なんだけど…、
萌黄:予定が詰まってる?
朱里:私年中暇人…。
萌黄:じゃあ何よ。
朱里:私…、舞白さん苦手なんだよね…。あのザ・お嬢様って感じが…
杏子:なんだ、そんなことか。
朱里:そんなことって…、じゃあ杏子は苦手な人に特訓してって頼めるの?
杏子:むーりー!
朱里:人のこと言えないじゃん!
杏子:だって他人事だし。
朱里:そんな身もふたもない…。
杏子:あれ、でも舞白ちゃんって忙しい子じゃなかった?
朱里:そうだからなんか頼み事しても「わたくしには用事がありますので…」とか言ってくるから苦手…
萌黄:まあまあ、でも苦手な人に頼んで練習してテスト良好で皆から褒められるほうが良くない?
朱里:そうだけど…、んー…。
杏子:相手忙しそうでも一か八か、いっちゃいなよYOU!
萌黄:練習せずに皆に笑われる?
朱里:それもだけど…、うーん…。
杏子:いっちゃいなよYOU!
朱里:う〜ん…。
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