スカイツリーに行ってきました
聖霊高校演劇部作
「スカイツリーに行ってきました」

登場人物 女16 通行人は男性の設定だがどちらでもいい。
         通行人の外国人は音声のみでも可

(現代の高校生3人組)
結衣:リーダータイプでしっかりしてまじめそう。福島から名古屋に避難してきた。
さやか:女の子らしい。
佳奈:元気でうるさい。

(戦時中の高校生3人組、性格は現代の結衣、さやか、佳奈に対応する。)
美智子:女学校の教員を目指す。3人のリーダー的存在。
初枝:家が元和菓子屋。近所の男性と恋仲だが、出征している。
雅代:明るくふざけや。勤労動員で有楽町に働きに出ている。

おばあちゃん:87歳の雅代

結衣の母

大日本国防婦人会の女性たち(1人+α)

遺族の女性たち(2人+α)

現代の先生(アメリカンというあだ名。)

戦時中の先生(メガネダヌキというあだ名。)

通行人 東京の人。





オープニング。
美智子、初枝橋の欄干にもたれている。薄暗い照明。欄干にサス。雅代と美智子が立っている。結衣の母親が下手から歩いてきて、立ち止まる。3人とも手には蝋燭を持っている。

美智子  「こんにちは。」

結衣の母 「こんにちは。あなたたち長そうね。いつから?」

初枝   「70年前からです。二人共、昭和20年の3月10日。」

結衣の母 「そう…戦争?」

美智子  「はい。空襲で。」

結衣の母 「随分長いことこっちにいるのね。」

初枝   「友達を待っているんです。もう一度、会いたくて。そちらは最近ですか?」

結衣の母 「最近っていっても、もう4年になるけど。平成23年の3月11日。」

美智子  「地震と津波ですね。」

結衣の母 「あら、知ってるのね?」

美智子  「ええ、あの日は、たくさんの人が通りましたから。」

初枝   「誰かを待ってらっしゃるんですか?」
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