愛伝てぃてぃー
好きになった人は、もう一人の僕でした。
愛伝（あいでん）てぃてぃー
有村 翡翠（ありむら ひすい） 男・１７歳
主人公・色恋になると周りが見えなくなる
田辺 星（たなべ せい） 女・１７歳
【有村 翡翠（ありむら ひすい）】
腹にイチモツ大和撫子
美濃 笑（みのう えみ） 女・１７歳
気弱系関西弁女子
駿河 純也（するが じゅんや） 男・１７歳
石橋叩いて渡らないタイプ
高遠 由利音（たかとう ゆりね） 女・１７歳
サバサバしてて口が悪い
有村 昌実（ありむら まさみ） 女・４５歳
翡翠の優しいお母さん
暗
翡翠 「（声のみ）最近、ふとしたことが嬉しくてたまらない。
好きな女の子がいること。
学校に行けば、仲の良い友達がいること。
家に帰れば母さんが晩飯を作ってくれて、家族みんなで御飯を食べること。
当たり前のことが、当たり前に僕を待ってくれてる世界。
そんなつまらないことが、僕にとってはすごく嬉しいんだ」
●教室。笑、純也、由利音がいる。
笑は天使の輪と羽根をつけて、プレゼントを抱えている。
笑 「えっちょっと待って由利音ちゃんっ！！本当にするつもりなん・・・？」
由利音「今さら何言ってんの。
アンタが最初に誕生日のお祝いしてあげたいって言ったんじゃん」
笑 「そやけど・・・でも、こんな大事（おおごと）にするつもりは・・・」
純也 「せっかくの誕生日なんだから、盛大に祝ったほうが翡翠だって嬉しいだろ？」
笑 「そうかもしれんけど・・・」
純也 「それにもう遅いって。（携帯を取り出して）もう翡翠を呼び出しちゃってる訳だし」
由利音「そのプレゼント、せっかく翡翠のために買ったんでしょ。
覚悟決めてとっとと渡しちゃえばいいじゃない」
笑 「うん・・・そやね。由利音ちゃんの言う通りやと思う」
純也 「って言ってたらあそこに見えるの、翡翠じゃないか？」
笑 「えっ、もう来たん！！」
由利音「じゃあたしたちは定位置につくから後は頑張って」
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