浦島太郎と竜宮城の乙姫様
浦志 真太郎 (うらし またろう)        =    M
乙姫 花子 (おとひめ はなこ)        =    H 花子の私は全部わたくし
乙姫 剛三郎 (おとひめ ごうざぶろう)  =    G
只野亀五郎 (ただの かめごろう)陸亀組総長 =    T
ウミガメ刑事                 =    K
物知り爺さん                 =    J
タイ                       =    S
アンコウ                  =    A
魚たち                       =    B,E
ウミガメたち                 =    U
陸亀たち                  =    R
熱帯魚シスターズ                =    N
衛星装置                  =    X

舞台

    海辺 竜宮所 壊れた竜宮所 海の中

時代

    割と現代

大道具

    竜宮所とわかる何か

小道具

    拳銃 アクアラングっぽい何か スマートフォン2つ スイッチ 美味しそうなフルーツ

シーン 1 浦志 真太郎ウミガメに出会う

    浦志 真太郎が亀の背に乗っている

M001「ほら、頼むよ。亀さんよ」
T002「………」
M003「昨日もおとといもその前も、君の大好物の甘いフルーツを沢山あげただろう?」
T004「………」
M005「黙ってないでなんとか言ってくれよ。なぁ」

    袖から物知り爺さんがやってくる

J006「おや、浦島さん。こんなところで亀の背に乗って何をしているんだい?」
M007「あぁ、誰かと思えばお隣の物知りじいさんじゃないですか。見てわかりませんか?
    ほら、かの有名な浦島太郎さんは、亀の背に乗り竜宮城に行ったと言う…
    あと、私は浦島太郎ではなく、浦志 真太郎です」
J008「その話なら私もよく知っているが、浦島さん。それはただのおとぎ話…
    この科学の発達した現代に置いて、海底に竜宮城のような神殿が存在していれば、見つかっていないはずがない。
    それに、あなたの乗っているのはウミガメじゃなくて陸ガメじゃないか。
    そもそも海の中で生活をしていない亀が竜宮城へ連れて行ってくれるはずがないよ」
M009「そうは言いますけどね。浦島太郎を竜宮城へ連れて行った亀も、ウミガメではなくクサガメかイシガメだったとか諸説あるではないですか。
    あと、私は浦島太郎ではなく、浦志、真太郎です」
J010「なんにしても浦島さん、いくらモテないからと言って、そんな夢物語にすがるのはやめなさい。
    (SE:電話)おっと、電話だ。あ、もしもし?わしじゃよ、わし。なに?
    本当に自分のことをわしっていう爺さんなんているのかって?ここにおるじゃないか。
    わしじゃよ、わし。おうおう、それじゃ、いつもの場所で。はい」
M011「ずいぶんご機嫌な会話でしたね。あと、私は浦島ではなくて…いや、もういいです」
J012「ふふん、私のような爺がすまあとほんを使いこなせるっていうだけで若い子からモテモテなんだよ」
M013「スマートフォンね。というかあなた、普段はわしなんて言わないじゃないですか」
J014「いやはや、まだまだ青いね浦島さん。それが、ギャルにモテる爺テクってやつなんだよ」
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