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クローバー

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山口　紘希
　　　　　　　　　　　　クローバー

主人公　　　　　男　　主人公。名前ケント
　　　子主人公　　　　　女　　小さい頃の主人公。
アイツ　　　　　女　　主人公の昔の友人。亡くなってる。名前ミカ
自称神様　　　　女　　自称神様。不思議な力を使う。何故かジャージ。
執事　　　　　　男　　常にテンションが低い。クールな奴。神様になんか恨みでもあるの？
幸多〈こうた〉　男
幸恋〈ここ〉　　女
幸佳〈ゆか〉　　女
幸雄〈ゆきお〉　男
謎の紳士　　　　男
　　　　悪魔　　　　　　男

　　　　　アイツ　私には夢があるの！
　　　　子主人公　へぇ
　　　　　アイツ　聞きたい？
　　　　子主人公　聞きたくないっ！て言ってもどうせ喋るんだろ？
　　　　　アイツ　正解！その通りだよ。私ね、作家になりたいの。
　　　　子主人公　…
　　　　　アイツ　何？どうかした？
　　　　子主人公　いや、お前にしてはまともな夢だと思って。
　　　　　アイツ　それどういう意味！？
　　　　子主人公　良い意味だって。それにしても作家か〜。いいんじゃない？俺も本好きだし。
　　　　　アイツ　でしょ？
　　　　子主人公　じゃあお前が作家になったら、書き上げた本は全部一番に俺に見せろよ？
　　　　　アイツ　え？なんで？
　　　　子主人公　なんでって言われても…面白い作品とは出来るだけ早く出会いたいから？
　　　　　アイツ　なにそれ。

　　　　　　　　　アイツは笑う

　　　　子主人公　いいだろ別に。俺がお前のファン一号になってやるって言ってるの！文句あるか？
　　　　　アイツ　ないよ。約束だからね。私絶対作家になるか…

　　　　　　　　　カットアウト。雑音で揉み消される。

主人公　幸せってなんだろうな…
　　　　　そう思って辞書をめくっても、出てくるのは俺の求めている答えじゃない。
　　　　　俺が欲しい答えはこんな紙切れには存在しない…
みなさんにとっての幸せってなんですか？
　　　　　おいしい物を食べる事？お金持ちになること？とっても長生きする事？
　　　　　好きな人と両想いになること？
　　　　　それは十人十色、人の数だけ幸せの形はある。
　　　　　でも本当に大切な物ほど、目には見えない。
　　　　　俺にとっての幸せは…一体何なんだろうな…
　　　　　〈溜息をついて、本を開く。〉
　　　　　とある町に４人の子ども達がいました。名前は「幸多」「幸恋」「幸佳」と「幸雄」
　　　　　四人とも、とても仲良しでした。いつもは村で遊んでいる四人でしたが、ある日隣町に行くことにしました。

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