もっと灯りを!
「もっと灯りを!」              大沢ケイト 作    2014.11.24

小学校時代の同級生
 つーちゃん 60代
 りんさん  60代
 淳ちゃん  60代
 サラさん  60代

近所の人
 小山さん  60代
 牧田さん  70代

サラさんの親戚
 サラの姉  70代

 サラの元夫その1 杉田さん    70代
        その3 おっちゃん 70代 *その1、3は同一人物が演じる(2は登場しない)

○時

 現代


○場所

 篠サラの家。和室。中央に布団が敷かれ、死装束のサラが横たわっている。顔には白い布。
 枕の上側には枕飾り。
 布団の傍らに座布団が敷かれ、つーちゃんとりんさんが座っている。
 つーちゃんがすすり泣き、隣でりんが難しい顔をしている。

 悲しげな音楽がかかっている。


つー (サラに向かって悲しげに)サラ。こんなに早くあなたと別れることになるなんて。

りん (真顔で)もっと感情入れて。

つー (痛々しく)サラ。こんなに早く…あなたと…別れることになるなんて!

りん (首をふって)もう一声。

つー (声を振り絞って)サラ! こんなに早く、あなたと、別れる、ことになるなんてえ〜!

りん うーん。次。

つー 神様のいじわる。ねえ、お願い。お願いだから、もう一度。もう一度目を開けて。サラ。

りん もっと必死に。

つー もう一度目を開けて。

りん もっと。

つー もう一度目を開けて!

りん もう一回。

つー もう…(突然キレる)もういい加減開けてよ!(サラにつかみかかる)

サラ (寝ていたがびっくりして)わー!ちょっと何!?タンマ!ストップ!
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