男のシェアハウス
酒井 良隆  34歳
酒井 悠斗 28歳
香本(もっち)32歳/真弓

礼二
柴崎ももか
りさ



東京都葛飾区
築42年の一軒家
酒井良隆、悠斗兄弟と衛の前職の後輩、香本が共同で暮らしている。

朝。

香本が朝の準備をしている。
几帳面な男らしく、読んでいた新聞を丁寧にたたみ、ついでに散らかった場所を整える。
そこへ悠斗が帰ってくる。
どうやら朝帰りらしい。

悠斗「うぇ〜い。」
もっち「おかえりなさ・・・うわ、酒くさ。」
悠斗「もっちただいま〜う〜疲れた」
もっち「まーた朝帰りですか?よく身体が持ちますね。」
悠斗「え〜?持つよ持つ持つ、だって俺まだ20代だもん〜」

悠斗、服を次々脱いで散らかしていく。

もっち「僕は20代でも徹夜で飲みには行けませんでしたよ。ハハハ」
悠斗「もっちは元々下戸じゃんか。」

悠斗、顔を洗いに洗面所へ行く。

もっち「飲めますよ?ちょっとですけど。ちょっとは飲めるんですよ?」

悠斗、顔がびしょびしょのまま帰ってくる。

悠斗「もっちタオル無いよ〜タオル〜」
もっち「え〜?ちょっと待ってください、えーと・・・」

悠斗、床に落ちているシャツを拾う。

悠斗「あ〜、いいわコレで。」
もっち「え?タオルいいんですか?」
悠斗「うん、もういい。」

悠斗、シャツで顔をゴシゴシ拭く。
良隆がバタバタと部屋に入ってくる。

良隆「おい、俺のYシャツしらねぇか?」
もっち「え?先輩昨日洗濯してましたよね?」
良隆「したよ〜めっちゃした〜。」
悠斗「へ〜、兄ちゃん職決まったんだ?」
良隆「ちげぇよ、今日面接だ。・・・あれ〜?ねぇぞ〜?」

悠斗、良隆ともっちが部屋を探しているのをぼんやりと見ている。

もっち「無いですね〜?」
悠斗「面接か〜めんどいわ〜むりだわ〜」
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