正義の鉄槌、緑の眼
正義の鉄槌、緑の眼


柏木五十鈴(かしわぎいすず)
久遠椿(くおんつばき)
久遠美智雄(くおんみちお)
紫文造(ゆかりぶんぞう)
柴野咲子(しばのさきこ)
神宮司慶子(じんぐうじけいこ)
野路千春(のじちはる)








本編

暗転中
舞台上には椿が一人、立っている

椿「希望の姉と空っぽの子供。むかしむかしあるところに、人に希望を与えたい絵本書きの姉がおりました。姉には可愛い可愛い弟がいて、弟は姉のことをとても、とおっても慕っていました姉も弟のことが大好きでした。もちろん、母のことも、父のことも姉は幸せに幸せに暮らしておりました」

明転
舞台には美智雄と五十鈴

五十鈴「ありがとうね、送ってくれて」

美智雄「いいんだよこのくらい。五十鈴はもう大丈夫?」

五十鈴「うん、平気。いつまでも休んでたら師匠に笑われちゃう」

美智雄「でも」

五十鈴「大丈夫だって」

美智雄、五十鈴を抱きしめる

美智雄「無理だけは絶対にしないって約束して、いいね?」

五十鈴「わかってるって」

美智雄「ちゃんとできたらご褒美をあげよう」

五十鈴「もー子供扱いして」

美智雄「じゃあそろそろ僕は」

五十鈴「あ、ちょっと待って」

美智雄「どうしたの?」

五十鈴「あのね、えっと、ちょっとだけ心細くなっちゃった。もうちょっとだけ、一緒にいて?」

美智雄「子供扱いされたくないんじゃなかったの」

五十鈴「だぁってー」

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